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九話 地中の謎
◆突然の地割れ
バルト(驚愕の声)
「うおおおおお!?なんだこれッ!!」
突如、地面が**ゴゴゴゴッ……!!**と揺れ――その中心が崩れ落ちた。
巨大な構造物が地中から姿を現す。
リン(魔力を感知し)
「……あれ、遺跡!? 浮遊(フライ)!! 2人とも掴まって!!」
真理(即座に掴む)
「ナイスリン!! たのm」
リン(汗をかきながら)
「……ご、ごめん。重量オーバー」
バルト&真理
「「は?/え?」」
3人はそのまま空中へと投げ出され――
**ズガァアアアアアン!!**という音と共に落下していく!
⸻
リン(地面に尻もちをついて)
「いててて……ここはどこ?」
バルト(辺りを見回し)
「遺跡……っぽいな。とりあえず探索してみるか?」
真理(気を取り直し)
「出る道もないし、進むしかないね」
内部は荒れており、崩れた壁、錆びた金属、砕けた魔道具が散乱していた。
バルト(物を蹴飛ばしながら)
「ったく、ガラクタばっかじゃねぇか」
リン(魔力を指でなぞり)
「でも……これは魔道具の残骸。強い魔力の残穢が残ってる」
真理
「何個か持って帰って、調べたほうが――」
ロストロビン(背後から突然)
「――それはやめておけ」
バルト(超反射)
「ぬおおおおおっっっ!?!?!?!?」
リン
「きゃああああ!?!?」
真理
「!?!?!?!?!?!?」
バルト(叫びながら)
「てめぇッ!! いつからそこにいた!?」
ロストロビン
「最初からだ。……お前ら、ウッドパスを倒したのか?」
リン
「う、うん……そしたら、勝手に地面が崩れて……」
ロストロビン(神妙な顔)
「……そうか。なら原因はわかった。
ウッドパスは、この遺跡を封じる杭の役割を果たしていたんだ。
あれが破壊されたことで、封印が解け、遺跡が姿を現した……」
真理(目を丸くして)
「そんな……偶然で開いちゃったの!?」
ロストロビン
「俺もこの遺跡の正体までは知らない。だが――興味はある。
ついて来るなら、黙ってついてこい」
バルト「俺らが見つけたのに…」
⸻
一行は、奥へと続く洞窟へ進んでいく。
壁面には謎の壁画や古代文字が浮かび、意味深な雰囲気が漂っていた。
ロストロビン
「……おそらく、ここが最深部──」
――その瞬間
ピシュンッ!!!
ロストロビンの腕が、弾け飛んだ。
バルト(怒鳴る)
「なにィッ!?!?」
倒れるロストロビン。
真理
「ロストロビンがッ……!?」
リン(蒼白な顔)
「あ、あれ……機械? 魔道具が……融合して……」
目の前に現れたのは、蛇のようにうねる金属の巨体。
全身が魔道具のパーツで構成された、超古代の兵器だった。
蛇型兵器(機械音)
「ガガ……侵入者……排除……セヨ……」
バルト(真理を突き飛ばしながら)
「真理ィッ!!下がれッ!!」
バルトが真理を突き飛ばし、なんとか弾を避ける。
リン(青ざめながら叫ぶ)
「こいつ……!間違いない……!」
真理たちの目の前に立ちはだかったのは――
古代兵器《テクノコブラ》
はるか昔、魔道具工によって作られた軍事用殺戮兵器。
モンスターランク:Ζ(ゼータ)。
現在確認されている最上位危険種のひとつ。