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「ねぇ、ブァン?私たちっていつ結婚するのかな?」
フィーナが突然話題を出した。
“結婚”という言葉に心が少しだけ動き出す。
「そうだな。俺たちの成人式の日じゃないか?」
まだ、”婚約者”なんだ。早くこの肩書きを消して”夫婦”になりたい。
こんな気持ち悪い感情をどうすればいいのか自分でも分からない。
フィーナは揺れる髪を手で抑えながら朗らかに笑っていた。
そんな姿を見るともっと心が締め付けられてこの”思い”は強くなる。
綺麗だな。その瞳もその髪もその俺の心を照らしてくれる笑顔も…
ずっと見ていたいくらいだ。
「ブァン?ぼーっとしてどうしたの?」
「あ、いやなんでもない」
フィーナはほんと?と俺の様子を伺う。
そのひょこひょこした姿をまた目で追ってしまう。これがぼーっとしているように見える理由だろうな。
「ブァン。湖に行かない?天気も良いからきっと綺麗だよ。」
「湖。いいな。それじゃあ行こう(*^^*)」
フィーナは突然なにかを起こす。行動力がある人だ。今もこうやって突然に湖に行こうって言い出すんだから(*^^*)
それが嫌でもない自分はきっとフィーナに甘いんだろうな。
ルンルンと鼻歌を歌うフィーナを横目で見ながら俺もフィーナの移った鼻歌を歌う。
晴天の空の下で、2人は楽しそうに歩き出した。