先生「今からそれぞれの部隊につき、校外学習を行う。」
先生「質問があればどんどん聞くように。」
京夜( 校外学習かぁ… )
2人の反応は__相も変わらず無表情。
あの集まりから解散して、先生が言い残したのは
先生「どの部隊を体験したいか希望書類を書く事!」
その帰り道。
京夜「二人ともぉ、どーするよぉー」
ふらふらと気力が無い歩き方とは正反対に、二人は先々歩いている。
無陀野「言う必要あるのか。」
真澄「知ってどうすんだ。」
京夜「釣れないなぁー、ただの雑談じゃんか」
無陀野「…戦闘部隊」
京夜「だよねぇ、まっすーは?」
無陀野が答えると思ってなかったのか、真澄が不機嫌そう…、いや、不機嫌且つ口を重そうに開き渋々言った。
真澄「チッ、偵察部隊」
京夜「能力的にそうだもんねぇ…」
暫くの沈黙が続いた後、言葉を放ったのは、真澄だった。
真澄「聞いた癖におめぇは答えねぇのか、」
京夜「俺ぇ?俺は医療部隊しかないでしょ、」
俺達もそうなんだよな…。
と言うのが面倒くさかったのか、はたまた、突っ込んでも意味は無いと思ったのかどちらにせよ黙って聞いていた。
京夜「バラバラに働くことになるんだよねぇ」
無陀野「!」
真澄「…!」
さっきから何で落ち込んでいるのか分からなかったが、今ハッキリと理解した。
無陀野「別に…、全く会えない訳じゃないだろう。」
真澄「チッ…ちょっと離れるぐれぇでそんな分かりやすく落ち込むな」
バカが。と一言付け足された。
これがツンデレと言わずなんという。
京夜「えぇ~!ちょっとぉ、二人共急にデレないでよー」
先に歩いてる二人の元へ走ると嬉しさのあまり背中にダイブするかのように抱きついた。
京夜「…!」
今度は避けなかった。
二人とも逆方向に目を背けながら身を任してくれていたのだ。
京夜「ふふ」
仲間と思ってるのは俺の一方的なモノじゃない。と理解した瞬間だった。
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