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数時間経って、金髪は目を覚ました。
「……ん」
「起きたのか」
「……あ、空。
明るくなってきてる。」
「だな。
……もう四時か」
「……帰りたくないな」
「…俺もだ」
「……」
金髪は俺の頬を抱えて、
「…京一郎、さん」
俺は無意識に、
金髪と唇を重ねていた。
「……」
「…ぅ」
「……っ」
唇を離し、また重ねる。
四回ほど、繰り返した。
「京一郎…舌……いれて」
「…バカ」
「もっと時間経ってから、な」
「…、」
「なんだよその顔は」
「……気に食わない顔」
「…そうか」
最初の金髪のガキが、この短時間で何があったのかも知れずに、
ただ俺に堕ちていくのを見守ることしかできない。
金髪はまだ微かに眠そうなまま、俺の腕に頭をくっつけている。
街はまだ静かで、遠くから鳥の声が聞こえるだけだった。
「……京一郎、ずぅと、ここにいるの?」
「さあな……
金髪がいる間はたぶん、いるだろうな。」
「そっか」
少しの沈黙。
金髪の体温が伝わる距離で、何も言わずに一緒にいることが、こんなに落ち着くとは思いもしなかった。
「京一郎……なんで、こんなに静かなんだろ」
「……俺が?」
「うん……
目、覚めてから…京一郎……なんか、
変に気取ってなくて。」
「気取る理由ないだろ。」
「……そっか。
でも、だから……変な安心感あるんだ」
俺は軽く笑って、金髪の頭をぽんと撫でる。
「……お前もな。
気づかないうちに俺のこと頼ってるだろ?」
「……ぇ?」
「ふは……顔に出てるぞ」
「……んん」
金髪は顔を赤くしてそっぽを向く。
「……京一郎、また…ここで寝ていい?」
「好きにしろ」
「へへ……、
やっぱり……きょういちろぉ…は、優しいなぁ……、」
金髪は小さく頷き、俺の腕の中で少し身を沈めた。
数分するとまた、優しい寝息が聞こえてくる。
俺はさっきの接吻の余韻に浸って、
金髪の唇を親指でなぞる。
すこしカサカサしてて、柔らかい。
「……綺麗、だな」
また、金髪の唇に、俺の唇を重ねた。
少し腰がぴくぴく動いて、愛らしい。
だんだん空が青くなっていく。
俺はこの“弥生”が一時間後…二時間後に離れてしまうことに、
少し、……
いや、結構…もやもやしている。
これが……寂しい なのか。