記憶を無くしてもあなたを愛してしまう
いつもどんなに遅くても”今帰ったで〜🌸!”と楽しそうに帰ってくる🐙。いつもご飯を作るときに構ってちゃん攻撃をしてくるずるい人……私に何かあった時はいつもの優しい🐙さんと少し変わり優しく強く真っ直ぐに目を見て心配をして怒ってくれる🐙さん。これからもずっと一緒にいられると思っていた。この幸せな日常が壊れたのは1本の電話だった。
それは
🐙が敵の攻撃で打ちどころ悪く倒れた
と言う内容。
全身が凍りついたようだった。
極道とはいつかこうなるもの……
分かっていた……でも……でも……私は自分が気づいた時には家を飛び出していた。ボロボロと涙を流しながら。あの人を失いたくないという気持ちをいっぱいにひたすら走る。
病室のドアを勢いよく開け名を叫ぶ
🌸「大智くん!!!」
声はカスれるし震えてる。ゆっくり🐙がいるベッドを見る。すると窓の外を見ている🐙が居た。
🌸「いき……て……」
生きてる……生きてる……大好きで大切なあの人が生きてる。外を見ている。ただそれだけで嬉しくて地面に座り込む。その瞬間🐙がこっちを向く。
そして発せられた言葉に理解が遅れる
🐙「ッ!?おまっ……お前誰や!!」
目をまん丸にして自然に声が漏れる
🌸「……え?」
続くように🐙が話す
🐙「間違えたんか?ここは俺…渋谷大智しかおらん病室やで!お前が探してるやつ誰か知らんのやけど別の部屋ちゃうか???💦」
パニックになりつつ説明をする
🌸「わ、私の事分からないの?わた、私!🌸だよ??同棲してる!大智くんの彼女のっ」
🐙「はぁ??何訳分からんこと言ーてん!俺は天王寺組武闘派の渋谷大智や!恋人なんかおらんわ!!変な事言うなや!出てけや!変出者か?!!」
その今まで言われたことの無い知らない声色の言葉。記憶が無い……分かってる。ただ記憶が無いだけで🐙くんは🐙くんだって……でも大好きな彼からここまで拒絶されたことがただただ辛くて……胸が痛くて……無意識に大粒の涙を流す
🐙「っ?!」
🌸「ご、ごめっ……」
🐙「ズキッ」
🌸「ごめんな、さい…わ、わたし…」
パニックで何をどうしたらいいのか分からない🌸は病室を出ていく
🐙「……は?…ズキって…なんや?…」
そして3日後また会いに行った時拒絶されるのが怖くて行くに行けなく日が経つ……すると突然電話がなる
プルルル📞
🌸「は、はい?」
🚪「お〜🌸ちゃん 突然悪いなぁ? 」
🌸「いえ、大丈夫です…どうかしたのですか?」
🚪「すまんなぁ、怖いかもしれんのやけど
もう一度、渋谷に会いに来てくれへん?」
🌸「……えっ?何かあったんですか?!」
🚪「あったっちゃあったなぁ、せやけどそんn」
🌸「すぐ行きます!!!」
🚪「え?ちょっ」
ガチャッ
最後まで聞くことを忘れ🐙に何かあったのでは?!と焦る気持ちと共に走って病院へ行く。そしてスパンっとドアを開けた
🌸「大智……くんが……どうしっ」
目をぱちくりさせると目の前の🐙はボロボロと涙を流していた
🌸「えっ???????」
余計分からなくなるが急いで傍に行く
🌸「あ、あの、どうs」
涙を拭こうとあわあわした手を伸ばしたとこをパシッと掴まれる
🌸「?!」
🐙「なんや?!おま、えは……お前はなんなんや?!!この感情……訳が分からへん!!」
🌸「ど、どうしっ」
🐙「初めて来た時!俺はすごい冷たく突き放した言い方をした……ほんなら……ズキッて胸が痛ぉて……泣き顔が忘れられんくて、わろた顔が見とうて、なんでこんな感情が出るんか訳分からへんし!聞こう思っても全然来んで、俺の事忘れて今付き合ぉてるほんまの彼氏がおったりしてななんて考えてみたら苦しぅて涙が止まらんくて……なんなんや?!!お前は……なんで……近くにおらへんとこないにも……」
ボロボロと早口で喋りながら泣く彼……🌸もつられて涙を流しながら抱きつく
🌸「私はあなただけです 私が大好きで愛しているのは渋谷大智くんただ1人だけです!浮気なんてしません!!」
ボロボロ泣きながら真っ直ぐ目を見て言うその言葉に落ち着く。
数分後
🐙「酷いこと言って悪かった……」
🌸「いえ…(*´˘`*)」
🐙「そういや、俺は記憶喪失らしいやん……もしかしたら記憶無くなる前付き合ってて。記憶なくなった今。お前が好きで……なんか俺……超お前のことが好きみたいやなw 」
🌸「私も好きですよ^^」
記憶を無くしてもそれでももう一度🌸に恋をする🐙の兄貴であった^^幸せであってくれ
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