テラーノベル
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コツコツ…、と歩く音がする。俺の躰もその音に合わせて優しく揺られる。目を開けてみようかな、凄く眩しいからどうしようか迷う。
突然、俺の躰ががたっと傾いた。
「うわぁっ!?」
「あ、どぬおはよ。」
君は優しく俺に向かって微笑む。
「よかった。泣きつかれてたから。」
「?」
「覚えてないの、?」
「うん、」
といったところでなにか思い出した。俺、泣いたんだよな…
「…!」
結構やあばいことをしたなぁと思ってもふくんの腕の中で色々思い出していると顔が熱くなってきた。
「どぬ、顔赤いよ。」
「だ、大丈夫だからっ、てかおろしてっ、」
「嫌。逃げるでしょ、」
「逃げないってば、これじゃ動けないって」
「絶対嘘、僕の家までこのままだから。」
「俺もいやっ!」
「顔真っ赤でそんな事言わないで、」
「う、うるさいっ!」
「…♪」
「ねえっ!?」
俺の抵抗もやんわりと抑えられ、もふくんのされるがままに腕の中で心地よく揺られた。
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