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1ヶ月後、あれから、体調は回復し、クラスにもすっかり慣れ、友達もたくさんできた。「ねね、今日さ、ゲーセン行かん?」「あ、ごめーん、今日、演奏会に向けて、全体合奏なんだ。演奏会が終わったら、たくさんあそぼ」「うん、いいよ」話かけてくれたのは学年トップで優しい瑞稀と音実。音実は、優しい陽キャ。そう、もうすぐ、デビューできる、演奏会。演奏会では「海の見える街」「Hello Hello」などを演奏する。ついに全体合奏。他の人の美しいメロディーが聞こえてくる。私もそのメロディーに乗せて吹く。「ストップ、ストップ!なんでこんなにバラバラなの?美しいだけでなく、揃わないと。大体、トランペット、ソロ全然できてない。サックス、もっと小さく!」先生がそう言った。みんな「はいっ!」と言ってすぐメモを書き始めた。先生が「もっかい、Dから行くよ。今言ったこと意識して。」せーの、プー綺麗な音。今度は揃った。ソロも完璧だ。「はい。今日はここまで。今日言ったこと忘れずに。きおつけ、れい!」「ありがとうございました。」みんなお疲れ!なんて声が響く。「ちーあき!、お疲れ!」「ねえ、綾、何今日の演奏。私が言ったこと全然できてない。本番が心配だわ。」千秋が呆れていた。しばらくして、拓馬が様子を見に来た。「よっ!」[あ、拓馬やん!どうしたの?」「女子達が呼んでるぜ」「あ、うん、ありがと」私は女子たちのところへ向かった。そこには、音実と瑞稀が。二人は「ねぇ、いつになったら、遊んでくれるの?私たちと部活どっちが大切なの?」「そりゃ友情よ。でも、今演奏会に向けて。」「演奏会演奏会うるさい。1日休んで、息抜きしよ。」たしかにそうだ。この時は知らなかった。