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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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エロ茶坊主先生、すなわち狭山先生は、世間一般の幸せなんて手に入れてはいけない。結婚して子供を持つなんて、あってはならない。
そんな幸せを手に入れたら、それで満足してしまう。滾るような欲望を小説に叩きつけなくなってしまう。
僕は、エロ茶坊主名義の「子供騙しじゃ騙せない」でどんなに救われたか。完全無欠に男らしい男が完全無欠の八歳美少女になってしまい、美少女の特性を駆使して生きていくTS小説。
僕はずっと「長男だから」といろいろなことをできるように期待されてきた。期待通り育たなくちゃいけなかった。やりたくもない期待ばかりで、できるのは当然で、できてもろくに褒めてもらえなかった。
でも、僕が十六の時生まれた妹は、なんの重責も受けず、のびのびと育てられた。それがどんなにうらやましかったか。
でも、十六も下の妹に、表立って嫉妬なんて出来なかった。
僕が女の子だったら変に期待されなかったのかな、と思って、ある日、女の装いをしてみたのが始まりだった。
女装している時だけ、僕は長男でいなくてよかった。もっと僕が女だと認められたくて、Twitterで自撮りを上げるようになった。
女装が巧みになればなるほど、顔も知らない人たちからかわいいと言われるようになった。
していて楽しいことで、努力すればするだけ認めてもらえる。ますますはまり込んだ。ほめてもらえるから、ポルノまがいの女装自撮りだって、積極的に撮った。
そんな時に、狭山先生が僕たちと同じ業界に入ると知った。狭山先生は最初の簡単な研修で峰家の施設に来て、僕はすごく嬉しくて、ずっと狭山先生を見ていた。
でも、狭山先生がこの仕事に関わるようになったら、書く時間が減ってしまう。
どうしようと思っているうち、狭山先生が見合いし、うまく行って婚約したと聞くことになる。
狭山先生に結婚してほしくなかった。書く以外の仕事で時間を浪費してほしくもなかった。ずっと独身で、猫だけを家族にして、幸せにならないまま書き続けてほしかった。
このままだと、狭山先生は結婚してしまって、幸せになって、他の仕事にも忙殺されて、いいものを書き続けてくれなくなってしまう。
ずっと悩んでいたある日、何かに刺されるように思考が晴れた。狭山先生を結婚させないこと、できるじゃないか。狭山先生の見合い相手を、奪い取ってしまえばいいじゃないか。
その日から、僕は狭山先生の見合い相手を奪いつつ、狭山先生が書く時間を奪う相手を狭山先生から遠ざけることに力を注ぐようになる。
コメント
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峰朝日の歪んだ執着、ぞくぞくしました…。「長男」の重圧から逃れたくて女装に救いを求めたのに、また別の「認められたい」に囚われていくのが切ない。狭山先生に書き続けてほしい一心で婚約者を奪うのは、愛なのか呪いなのか。でも本人は本気で「そうしてあげてる」つもりなんだろうな。感情の整理が追いつかない重さでした🥀