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☘44 ◇充実した日々を送る亜矢子
一方、英と別れてからの亜矢子はというと、少しの痛手はあったものの……。
愛しい息子との暮らし、そして子供の頃から夢見ていた医師という仕事に、
多忙というオプションがついてはいたが、それはそれは活き々と充実した
日々だった。
◇ ◇ ◇ ◇
私の勤務する某市医療センターは、女性にやさしく働き易い病院で
そのため数多くの女性医師が結婚後も辞めることなく、働いている。
私は3年間取れる育休を1年半で切り上げ、息子が1才半に
なると、院内にある託児所に預けて働いてきた。
息子の真樹夫は、私が夫と離婚したからといってさほど影響は
ないのではと思っている。
なぜなら元々夫はあまり子供に興味を持てないタイプのようだっし、
それでも真樹夫が生まれてきた時は喜んでくれたのだけれど、真樹夫が
カタコトを話せるようになった時には、もう夫の気持ちが家庭に……
私や真樹夫になかったっていうのもあって、ほとんど真樹夫と関わって
こなかったからなのだ。
真樹夫に関わる関わらないという話であれば、昨年から医局に
入ってきた研修医の三浦冬馬ほど真樹夫に関わってくれている
人物もいないだろう。
三浦くんには年の離れた弟がいるらしく、慣れたもので私と同じ職場で
働くようになってから、仕事の合間に暇ができると託児所へ行って真樹夫の
相手をしてくれているらしい。
自作AI画像 続きあります ↓
44-2.
三浦くんはうちの真樹夫をマッキーと呼んで可愛がってくれている。
研修医で入った三浦くんは25才と若い、独身、背高いの3高なので、
託児所の若いスタッフ目的なのか? とも思わなくもなかったけれど――。
観察していると、どうもメインターゲットは三浦くんが公言していた通り、
息子で間違いなさそう。
なんだろうなぁ、勝手なもので、今までその三浦くんの行為にいうほど
何の感慨もなかったのに、離婚後、私の思いに変化が出てきた。
ひと言でいうなら”有難み”である。
父親がいないことに対する引け目みたいなものがある私に
とって、とにかく三浦くんは最強な私のアイテムになった。
今頃酷い女だね、三浦くん。
こんなにもこんなにも今までも、そして現在も進行形で真樹夫を
愛でてくれているのにね。
これも今更だけど、真樹夫の話には三浦くんがよく出てくる。
真樹夫が幸せそうなんで、私も毎日元気で幸せに過ごせる。
私は真樹夫の母親として、もっと三浦くんに感謝の気持ちを持たないと
いけないよね。
まぁ、あれだわ……。
三浦くんを愛でることはできんかもしれんが(ウハァ~)、何かごちそうする
ことはできるからね。
そのうち真樹夫と一緒に3人でおいしいもん食べに行こう~っと。