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md視点
…目が覚めたら医務室の天井だ
こんな待遇でいいのか?裏切り者だけど
彼らは優しすぎるから、どうせ何も考えずにここまで運んできたんだろうな
青色の彼は、俺の事心配したのかな
とりあえず、背中の傷はバレてなかったっぽい処置の痕もないから大丈夫なはず
ズキズキと痛みが酷くなってることなんて気にしたら終わり
ここから抜け出せそうなところは…
「窓…カナ」
これから俺はもとの国に帰る
首に掛けられた枷が帰ってこい、だって
だからそこにある窓から出て、早く行かないと
…ふぅ、意外にも簡単
用意してあった乗り物に乗って、国境まで行く
いつもなら移動時間なんてすることもないし、楽しくもないから苦痛だったけど、今はなんだか寂しい
国境からは歩きで行けるし、ここで降りよう
我が国を振り返る
手を合わせて祈る
俺達が造った、俺達が愛した国
俺の結界が、この国を守ってくれますように
「何をしている?はやくこい」
「ハイ」
きちゃった、なぁ
まぁ、今からこの国破壊するんだけどね?w
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rd視点
コンちゃんから連絡が来た
【みっどぉが逃げた】だってさ
こんな冷静を装っているけど、内心めちゃくちゃ焦ってる
こういうときに限って悪い想像しちゃうんだよな
会議のベルを鳴らし、皆を会議室に集める
「俺らはいま、向き合わなくちゃだめ」
目を背けずに
みどりだから大丈夫、味方、って言うこと自体がみどりを信じていなかったのかもしれない
「…わかった。みっどぉのため…、いや、自分に打ち勝つために。向き合うよ」
コンちゃんがそういうとみんなが頷いた
「そういえば、最近問題なってた内通者に関しては?戦争とかなったとき、そこ解決しとかんとあかんのちゃう?」
「内通者、処理されてた」
「……みどりくん?」
刺された張本人であるレウさんだからわかったのかもしれない
でも、だからといってこんなドンピシャに?
「なんで、わかったんや?」
「実は、俺が刺されたとき、吐血したから胃の損傷があったはずなんだけど、修復されてたんだよね。」
「要するに、みっどぉはナイフに薬も仕込んでたってこと」
「そう。だから、心優しい彼は内通者も処理したのかなって」
「なるほど、ねぇ」
これから話したいのは緑の彼の力について
本人が居ないところで言うのは駄目そうだけど、話さないと意味ないから
「ねぇ、みどりの過去って知ってる?」
「俺はみっどぉの治療とかの時に調べるから知ってるよ」
「あの、そのことなんだけど、」
「俺ら2人、過去のこと知らんかったのに寝て起きたら記憶があるねんな」
…は???
「まってすとっぷ。どゆこと??」
「いやそのまんまだよ。なんか緑の帽子を被った幽霊が記憶を見せてくれた?んだよね」
「全部は何者かによって見れへんかったけど…。 幽霊が最後 【 愛を望んでいる。みどりを救って】とか言ってたんは覚えてる」
愛、みどり、ねぇ?
みどりって呼ぶの俺だけかと思ってたけどもう1人いたんだね
まぁ今はいいや
とりあえず力についてだ
「それは置いといて…。みどりの力について
あいつは捧げ物として育ってきた。だからずっーっと孤独で子供だったみどりには精神的ショックが酷かったの 」
「…なるほどねぇ」
医者であるコンちゃんは何かを考えている
コンちゃんは気づくんじゃないかな?
「子供のときに強い精神的ショックがあったとき、その辛さを感じたくなくて、心や自分の体を閉じ込める。 みどりは、自分の体ごと〔結界〕に閉じ込めたの」
「結界…?」
「まぁあいつなら結界以外もいろいろありそうだけど…
中にある物、者全てを守るというのが結界
なんでこんな話してるのってことなんだけど…みどりはこの結界を国にかけちゃったんだよね」
「守られるなら別にいいんちゃう?」
コンちゃんが青ざめた顔で言った
「ねぇ、それは何を代償にしたの…?」
きっと医務室での言葉を思い出したんだろう
コンちゃんにつられてみんなも青ざめてる
「…寿命、だよ」
みんなの息をのむような音が聞こえた
そりゃあ、そうか
「だから、あいつがこれ以上傷つかないように
体も心も守れるように。探しに行こう。そして、思いっきり抱きしめたい」
「あぁ、そうやな」
思い切り拳を前に出すと、俺に続いてみんなも拳を前に出した
コツン、といい音がなりみんなの心は繋がった
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