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水出し茶
6
Nora
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私の病気は治らないと思う。
今まで無理して頑張ってきた証だから。
治ってたまるかと思う。
薬なんかで私のこの苦しみが、頑張ってきた誇りが消えてなるものか。
母は私が元気に戻ると思っているのだろう。
母には申し訳ないと思う。後ろめたさもある。
だけど私は治りたくない。
辛くてしんどいまま頑張って頑張って死にたいのだ。
私が治したいと思わなくても治療はできる。
完治しないことだけが心の慰めか。
先の見えない治療に怒りは溜まっていく。
治らないのにどうして薬を出すの?
楽になりたいだなんて望んでいないのにどうして決められた通りに飲むの?
私の死にたいは楽になりたい。
薬で楽になれるなら、私はこの死にたいをどうしたらいいのだろうか。
薬で楽になったなら、私は自分で苦しくしながら生きていかなくてはいけないだろうか?
死が苦しみからの解放という救いにならなくなれば、私はどうやって生きればいいの?
生きる方法も決まっていて、あとはその通り動くだけ。
救いや希望なんてなくても生きていける。
もし、救いや希望がなくなるのが症状なら、治ることで見えてくるなら私は前向きに治療しよう。
だけどそうじゃない。全部は気の持ちようだから。
私は治りたくない。治らない。
私がそう思っている間だけでも治らないでほしい。
全ては死ぬため、全ては死んで楽になるため。
賠償金を貯めるまで、藻掻き苦しんで生きよう。
コメント
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第32話、読みました。主人公の「治りたくない」って気持ち、すごく重くて胸に刺さった。苦しみを自分の誇りとして握りしめてる感じが痛いほど伝わってきた。特に「死にたいは楽になりたい」って言葉、薬で楽になってしまったら自分がどこへ行くのかわからなくなる怖さがリアルで…。賠償金を貯めるまでって終わりがあるのがかえって辛い。MAKOさん、こんなに苦しい心情を誠実に描いてくれてありがとう。続き、ちゃんと見届けたいです。