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明那”森”
『すごい…』
俺は森の中でみた光景に息をのんだ
蛍がたくさん飛び交っていて、昼間よりも一段と、花や木々が美しく見えた
「やろ?ここ俺のお気に入り」
そういってそこに大の字に湊様は寝転んだ
俺はそのとなりに腰を下ろした
『…助けてくれてありがとうございます』
「いったやろ?助けるって」
『でもまさかほんとに来るとは…』
「にゃはw驚いたんやな」
『…謝らないといけないことがあります』
「ん?」
突然俺が切り出した話題に、湊様は一瞬驚いたような顔をした
『なくなってしまいました、湊様がくれた胡蝶蘭』
あの日、もらってから俺は部屋に飾った
ちゃんと図書館にいって、栽培方法を詳しく調べて、長持ちするように
けれど、突然起こった革命に対応できなかった
結果、胡蝶蘭は俺の部屋の中、今はどこにあるかもわからない
「なーんだ、そういうことか…俺はええんやけど」
『俺がよくないです』
「…wそっか、じゃあまた育てるよ、だからさ、待っててくれん?」
『いいんですか?』
「おん、あ、ていうかさ、あきなって花言葉とか調べるタイプ?」
『花、言葉?いえ、あまり』
「おっけりょーかいりょーかい」
『…意味とかあるんですか?』
「どーだろーね…」
話してるうちにだんだん眠くなってきた
『…そろそろ帰りましょうか』
「せやなぁ…よっと」
俺がそういうと湊様は上体を起こし、立ち上がった
俺もそれに続いて立ち上がる
花言葉、図書館で胡蝶蘭については調べたが、それはあんまり考えてなかった
果たしてそれに何か意味があるのかは分からないが、しる必要もないだろう
でも俺はどうしても気になった
ということで、俺は翌日、イブラヒム様の屋敷にある図書館にきていた
湊様からどこにいく?とか聞かれたけど、買い出しって適当に嘘ついた
ほんとは屋敷のなかにいるのに
俺は花についての本を片っ端から読んでいく
そして、胡蝶蘭のページを見つけた
花言葉、花言葉…
ぇ…
『純粋な…愛…?』
いやいやいやいや!そんなわけ……
…あれ?湊様、海辺で俺と別れる時、なにした?
『…ッ//』(カアァァァァァ…
【あきなー?なにしてん…の…】
『はぇ!?ろ、ろろ、ローレン!?//』
【あー…なるほど…】
ローレンはなにか察したようにこちらをニヤニヤとみてくる
『か、勘違い!勘違いだってば!』
【ふーん?wほんとに?胡蝶蘭の花言葉って純粋な愛…とかだったんだけど…】
『す、ストップストップ!//』
【なーぁに?話聞いてあげよっか?】
『だからぁ…/そんなんじゃないよぉ…』
自分でも、顔が赤くなってるのが分かる
【恋する乙女は一番かわいいんだから】
『乙女じゃない!!』
〖二人とも~?なんの話してんの?〗
【あ、晴~あきながさー…】
『ちょちょ!ストップ!ストップ!』
ローレンの口を手で塞ぎ、黙らせる
【ったくもう、照れ屋さんなんだから♪】
『照れてないし… 』
「あ、3人とも!何…して… 」
湊様の声が聞こえたとき、図書館の入り口で何か本が落ちるおとがした
『え…湊、様?』
「あきな、その本…」
俺の本を指差し、湊様は驚いている
『あ、これはッ!』
「ッ!悪い!ちょっと忘れ物!!」
そういって、湊様は出ていってしまった
【…なるほどね】
〖だいたいは分かった〗
『……』
その日一日、湊様と話していない
目すら合わせて貰えなかった気がする