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第4話:指先でなぞる、最初の疼き
肌と肌が触れ合うたび、体が熱を持っていく。
先輩の手は慣れてて、でもちゃんと優しくて。
背中をなぞられるたび、ぞわぞわっとした震えが走った。
「……葵、声我慢すんな。聞かせろよ。……おまえの“初めて”、俺だけに全部ちょうだい?」
言葉の一つ一つが、喉の奥でとろけて落ちてく。
怖いのに、もう逃げる理由が見つからなかった。
「ん、っ……あ、あぁ……そこ、っ……!」
太ももを撫でる指が、次第に内側へ滑っていく。
触れてほしくないのに、触れてほしい。
そんなぐちゃぐちゃの感情が、頭を支配してた。
「こんなに感じやすいとか……反則」
クスクス笑いながら、先輩の指がついにそこへ触れたとき――
頭が真っ白になった。
「や……だ、だめ、そこ……っ、変になっちゃう……!」
「なっていいよ。てか、させて。俺以外の男じゃ、満足できない体にしてやるから」
熱くて、甘くて、こわれそう。
それでも、オレの体は先輩を拒めなかった。