テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

第4話:指先でなぞる、最初の疼き
 肌と肌が触れ合うたび、体が熱を持っていく。

 先輩の手は慣れてて、でもちゃんと優しくて。

 背中をなぞられるたび、ぞわぞわっとした震えが走った。


 「……葵、声我慢すんな。聞かせろよ。……おまえの“初めて”、俺だけに全部ちょうだい?」


 言葉の一つ一つが、喉の奥でとろけて落ちてく。

 怖いのに、もう逃げる理由が見つからなかった。


 「ん、っ……あ、あぁ……そこ、っ……!」


 太ももを撫でる指が、次第に内側へ滑っていく。

 触れてほしくないのに、触れてほしい。

 そんなぐちゃぐちゃの感情が、頭を支配してた。


 「こんなに感じやすいとか……反則」


 クスクス笑いながら、先輩の指がついにそこへ触れたとき――

 頭が真っ白になった。


 「や……だ、だめ、そこ……っ、変になっちゃう……!」


 「なっていいよ。てか、させて。俺以外の男じゃ、満足できない体にしてやるから」


 熱くて、甘くて、こわれそう。

 それでも、オレの体は先輩を拒めなかった。

『指先でほどける、キミの嘘』

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

60

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚