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『凛として、凍てついた想いを』

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『凛として、凍てついた想いを』

11 - 最終章 『凩、命の名を咲かせて』

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2025年08月28日

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【無限城・玉座の間】

薄暗い闇の中、巨大な玉座に鎮座する鬼舞辻無惨。


彼の邪悪な気配が満ち、空気は鋭く裂ける。


「来たか、凩 侃……お前の血は、我が力の種となる」


無惨の冷笑に、侃は刀を握りしめる。


「もう、誰も傷つけさせない――お前を倒す」



【無惨との死闘】


闘いは凄まじく、無惨の再生能力と圧倒的な力に、侃は何度も倒れる。


だが、彼の中の“人間”としての意志は揺るがない。


「俺は……鬼にはならない!」


猗窩座から受け継いだ意志と、炭治郎たちの仲間への思いが力を与える。


侃の刀からは、鬼殺隊の剣士たちの想いが重なり、刃は無惨の肉体を斬り刻む。



【鬼化との最後の戦い】


無惨は侃の身体に鬼化の呪いを深く刻もうとする。


その瞬間――侃の中の鬼化が爆発寸前となる。


しかし、侃は心の奥底で叫ぶ。


「俺は――人間の侃だ! 鬼じゃない!」


体内で激しい戦いが繰り広げられ、鬼の力が暴走しかけるが、最後の瞬間、彼は制御を取り戻す。


「俺の意志は――お前のものじゃない!」



【猗窩座との再会】


激闘の果てに、侃の意識は一瞬、過去へと戻る。


薄暗い霧の中に、猗窩座が現れる。


「侃……俺はお前を見守っている。最後まで、人間であろうとしたお前を誇りに思う」


「猗窩座……ありがとう。お前のおかげで、ここまで来られた」


「俺たちは、もう敵じゃない。ずっと、兄弟のようだった」


二人は微笑み合い、そして消えていく。



【決着】


侃の渾身の一撃が、無惨の心臓を貫く。


無惨は断末魔を上げて崩れ落ち、空間は光に満たされた。


鬼の呪いが解け、世界に平和が戻る。



【エピローグ】


鬼殺隊本部で、侃は柱たちと共に立っていた。


「まだ、鬼化の影響は残っているが……俺は生きている」


義勇が頷く。


「侃、お前がいたから俺たちは戦えた。ありがとう」


侃は静かに笑う。


「俺は、これからも人を守る剣士であり続ける」


そして、空を見上げる。


夜空には満月が輝き、凛とした風が吹いていた。


『凛として、凍てついた想いを』

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