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「……だめ、ですか?」
子犬のような甘えた声に、逆らえるわけがなかった。顔が見たいと思うのは理人だって同じだ。そんなこと、口が裂けても言わないけれど。
「チッ、ちょっと……待ってろ」
理人は部屋の明かりを点けると、PCを立ち上げてアプリを起動させた。瀬名の部屋と回線を繋ぎ、マイクをオンにする。 ディスプレイに映し出された瀬名は、風呂上がりなのか髪が濡れていて、それを無造作に掻き上げる姿が毒々しいほどに色っぽかった。
「うわ……理人さん、エロ……っ」
「あ? 目ぇ腐ってんのか」
「だって、半端に脱いでるし……乳首丸見えだし。相変わらず、いい腹筋……」
「……っ」
せめてシャツくらい着ればよかったと後悔したが、もう遅い。画面の向こうの瀬名の視線が、一点に集中しているのが分かって頬が熱くなった。 ワイヤレスヘッドフォンから、興奮した様子の瀬名の重い息遣いがダイレクトに鼓動を打つ。理人もまた、逃げ場のない熱に浮かされた。
「ねぇ、理人さん……俺、もう勃っちゃいました」
「あ?」
唐突な告白。意味を理解した理人の視線が、無意識に画面の下半身へと向く。ズボンを押し上げ、苦しげに自己主張している「それ」から目が離せない。
「理人さん、ごめ……理人さんの顔見ながら、抜いていい?」
「……きめぇ……っ」
「ですよね。でも……こんなの我慢できない。一分、一分あれば抜けると思うから……」
はぁ、と生々しい吐息が耳元を震わせる。そんな声を聞かされて、正常な判断などできるはずがなかった。
「……勝手にしろ」
理人が投げやりに答えると、瀬名は嬉しそうに目を細めた。そのままジッパーを下げ、熱く滾った雄を露わにすると、ゆっくりと手を動かし始める。
「……っ、は……」
眉根を寄せ、切なげに顔を歪める瀬名。他人の自慰を見せつけられるというシュールな光景のはずなのに、ヘッドフォンから響く水音と艶っぽい吐息が、理人の身体を容赦なく疼かせた。
気づけば、理人もまた下着の中に手を突っ込み、熱を持ち始めた自身を扱いていた。
「理人さん……ねぇ、乳首弄ってみて」
「は? ふ、ふざけるな……誰がそんな……っ」
「理人さんだって気持ちよくなりたいでしょ? ほら、指先で転がして……強く、摘まんで」
「……っ」
瀬名に促されるまま、理人は右手を胸に這わせた。言われた通りに爪を立て、尖りきった先端を捏ね回す。じんわりとした痺れが背筋を駆け上がり、腰がガクンと震えた。 一度火のついた欲望は、もはや制御不能だった。
「ん……ぅ……は……っ」
「あー、やば……理人さんの乳首、美味しそう……舐めたいなぁ」
画面の中の、そして耳元で囁かれる淫らな言葉に、理人はふるりと身を震わせる。
瀬名は、いつもこんな風に俺を見ていたのか。どんな顔をして、俺の奥に触れていたのか。想像するだけで、腰の奥がズクンと波打つ。
無意識に腰をくねらせ、夢中で自身を扱きながら、瀬名の言葉をなぞるように自らの乳首を虐めていた。
「……ふ、んん……っ」
理人は耐えきれず、もう片方の手でズボンを脱ぎ捨て、膝を立てて大きく脚を開いた。 瀬名に見せつけるように、無防備に性器を晒す。先端からは蜜が滴り、シーツに染みを作っていく。
「理人さん……すごい格好になってますよ。ほんと、エッチだな……。お尻の穴まで、丸見え……」
「うるさ……ぃっ」
「今すぐ、理人さんの中に挿れたい。ヒクヒクして、物欲しそうに腰揺らして……」
「んっ」
画面越しに見られているという羞恥すらも、今は最高級の興奮剤だった。お互いの姿を映し、呼吸を共有する。それはまるで、実体なきセックス。
もっと、強い刺激が欲しい。瀬名の熱い質量で、中をめちゃくちゃに突き上げてほしい。 そんな淫らな渇望が思考を塗りつぶし、呼吸がさらに荒くなる。
――駄目だ、もう……我慢できない……。