テラーノベル
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初投稿です。楽しんで貰えれば幸いです。
海の中に沈んでいく感覚。口から水泡が出ていくほど、息が苦しくなっていく。自分の尾ひれが動かない。
こわい、こわいよ、助けて。
目を閉じようとすると、上から白い腕が伸びてきた。足を必死で動かして、助けてくれようとしている。ああ、何も返すことはできないのに。
息が苦しいだろうな。人魚よりも泳ぎが下手だろうに、頑張ってくれてて、申し訳ない。ごめんね、ごめんね。
いつのまにか砂浜にいた。太陽が沈む海。それを見つめるとき。
きみは、だれ。
君は一言だけ言った。
俺のことを、他の人に言っちゃいけないんだよ。だから、ね。
引き止める君を置いていって、茜色の海に飛び込む。もう会わないくらいの覚悟は、君はあるのかな。
また会える約束は、していない。
君のことが、忘れられない。ひとめぼれ、というらしい。足の無い俺は、地上で暮らすのは難しい。じゃあ、どうすればいいというのだろう。
会いたいという気持ちに揺さぶられてしまう。熱い想いが募っていく。会いたいな。
ちょっと、覗くだけなら。
水面に手を少し出してみる。秋の空気はひんやりしている。顔も出してみる。君の住んでいるであろうお城はすぐそこにあるというのに、近くて、遠い。
君は一国の王子様だ。色んな国のお姫様に求婚されていると、海でももっぱらの評判だ。釣り合うわけがない。
でも、もしかしたらもしかしたら。運命とか、赤い糸とか、そういうものがあるとしたら。俺たちは絶対に繋がってる。
だって、こんなに焦がれたこと、百年生きてて初めてだから。
そんなことを思っていたら、漁船の網に捕まった。
おわった。
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#snjn
のりもちさん
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コメント
1件
みぅだよ🤍🥀 第1話、読ませてもらったよ。 水の中に沈んでいく感覚と、白い腕が差し伸べられる描写がすごく綺麗で…切なくて、苦しくて、それでいて温かかった。 「おわった」っていう最後の一文が、すごく重くて、全部を終わらせる覚悟みたいで、胸がぎゅっとなった。 人魚と王子様、この先どうなっていくのかな。続き、気になるよ…。