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ゆんしょ
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𝕔𝕪_𝕣🎧❄️🫧
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コメント
2件

もうもう、こんな朝の風景が尊すぎて倒れそうです……!同棲半年でまだ照れ合ってるところも、目黒くんの「油断大敵」が冒頭の回想に繋がってるのも、全部好きです。最後の「寄り道しようぜ」からの星の約束、プロポーズの場所に帰っていく感じがもう…じんわり泣けました。お互いを知るために何十年もあるっていう時間の捉え方がすごく優しくて、読み終わったあと心がぽかぽかしました🌷
「うわわわわわ!!!蓮っ、振り入れ、遅れるぞ!!!!」
佐久間はリビングをバタバタ走り回りながら、カバンに荷物を詰めていく
その様子を2匹の猫が、キャットタワーの上から怪訝そうに見つめていた
「だから昨日のうちに準備しとけばよかったのに・・・」
すでに荷物を手に持っている目黒が、扉の前でため息をつく
佐久間は図星を突かれて、一瞬「うっ・・・」という顔をしたが、すぐに何かと思い出してムッとした顔になる
「いや、だって、昨夜はお前がちょっかいをかけるから・・・」
「それまでにも、たくさん時間はあったと思うんだけどなぁ」
再び佐久間は黙ってしまう
*******************************************
昨夜は仕事が早く終わったこともあって、久々に2人で家でご飯を食べて、のんびりテレビを見つつ、ソファでちょっとウトウトしてたら、目黒が「早く明日の準備して、風呂に入って寝て」と急かしてきて
だけどその声が心地よくて、ついつい意識が夢の向こうに行きそうになった時、
「・・・・・・っ!?んっ!?」
「・・・悪いのは大介なんだからね」
ソファに佐久間は押し倒されていて、蓮が覆い被さって首筋に顔を埋めてきた
佐久間の耳にダイレクトに響いてくる蓮の吐息と、首筋から伝わってくる舌先の感触
ウトウトしていた気持ち良さは、瞬時に吹き飛んでいってしまった
「ちょ・・・っ!れ・・・んっ!!あ、明日、朝から・・・っ!!」
「油断大敵」
「・・・っうっ・・・っつ!!」
そこから先は、目黒の思うがまま
佐久間は抵抗する間もなく、そのまま流されてしまって、一夜を明かしてしまった
*******************************************
佐久間は昨夜のことを思い出して、思わず目黒から顔を背けた
でもその顔が真っ赤になっているのを見て、思わず目黒は吹き出す
「・・・・・・なんだよ?」
「一緒に暮らし始めて、もう半年は経つんだけど・・・まだ慣れない?」
「お前みたいに、まだ落ち着けねーよ・・・」
一緒に暮らし始めてみると、お互いに初めて知ることは山のように出てきた
目黒は自炊できるが、調理と洗い物を同時にできないからシンクがすごいことになっていたり
佐久間はお風呂に入ってる時間が長すぎて、目黒が待てずに寝落ちしてしまったり
最初は生活習慣が違うことに、お互いに言いにくい雰囲気があったが、それではダメだと佐久間が切り出して、ようやく言いたいことを言えるようになってきたのは、ここ最近だった
同棲する前のようにベタベタ甘えることが何故かできなくなっていたのが、だんだんと目黒は元のように戻りつつあった
だが、佐久間はさらに落ち着かなくなってしまって、ソワソワばかりしてしまう
「もう少し甘えてくれていいのに」
わざと切ない目をして、目黒は佐久間を見つめる
冗談っぽく聞こえるけど、本音だった
佐久間は年上だけど、仕事とは別で対等でいたい
これから何十年も一緒にいるんだから
口に出さなくても、佐久間には十分すぎるくらい伝わっている
「・・・ど、努力します」
佐久間は顔を赤くしたまま、無造作に詰め込んだカバンのファスナーを閉めて手に持った
「大介、エナドリ忘れてる」
「あ、サンキュー」
ボトルを受け取ろうと佐久間が手を伸ばすと、その腕をすかさず目黒は掴んで引き寄せた
「うおっ!?あぶねっ!!」
「油断しちゃダメでしょ」
目黒の胸に身体を預ける形になって、抱きしめられた
「お、おい!もう急がねーと!!」
「焦ると危ないでしょ、ちょっとは落ち着いて」
「時間ないってば!!」
胸元でバタバタする恋人の姿を、目黒は微笑ましく思った
「・・・俺だって落ち着いてないんだからね、毎日こんなに近くに大介がいるの」
「へ?」
「ずっと好きだった人が、ほぼ四六時中、一緒にいる生活なんて夢のようなんだから」
ドラマのようなクサいセリフを堂々と目黒は言いながら、佐久間の額に唇を落とした
嘘ではない純粋な言葉と行動に、佐久間はおとなしくなる
「・・・わかったから、もう」
「ん」
目黒もさすがにこれ以上は遅刻するなと感じて、抱きしめていた腕を緩めた
「じゃ、行ってくるからね」
愛犬と愛猫たちに声をかけて、2人で玄関へと向かう
靴を履くためにしゃがみ込んだ目黒の後ろから、佐久間が声をかける
「明日、オフだったよな?」
「うん」
「・・・じゃあ振り入れ終わったら、寄り道しようぜ」
「どこに?」
足元に向いていた顔が少し振り返った瞬間、佐久間は目黒にキスをした
変わらない、ぎこちないけど優しい佐久間のキス
「・・・星が見えるとこ」
「・・・・・・オッケー」
目を合わせて、微笑み合う
プロポーズされたあの場所で、2人だけの時間を過ごす約束を取りつけた
これから、どんな時でも一緒にいると誓ったあの場所へ
遅刻しそうな今の状況と違って、お互いを知っていくには何十年も時間はある
動かした時間は、まだまだ刻み始めたばかり
命が果てるその日まで、2人の心には一緒に歩いていく跡がたくさん残っていくはず