⚠ 男性妊娠&子ども産まれます
初 太宰→→→中也 終 太宰→→→←中也
(最初は太宰の片想い)
最初に良い人な太宰はいません。
太中BL R18
最後誰かしらが自殺します(((
見てて色々気分が悪い
滅茶苦茶お父さん感漂う森さん
滅茶苦茶お母さんな紅葉姐さん
太宰半病み
中也も半病み
※一番重要 長い
地雷さん純粋さんさよなら〜
…………通報しないでね????????
僕…太宰治は、恋をした。
初めての恋。
一目惚れだッた。
相手は、羊の王として、
ポートマフィアと敵対していた、中原中也。
小さく、それでいて力強い体。
赭色の、夕日を映したような美しい
癖ッ気のある髪の毛。
碧色の、青空を思わせる大きな瞳。
そして、今まで見た何より美しい、
最早人ではないのではないか、
とまで思わせる美しい顔。
こんな、こんな人に一目惚れしなければ、
誰に一目惚れするのだろう。
ただ、生憎僕は彼に嫌われていた。
まずまず、僕らは男同士。
此の時点で絶望的。
それに加え、犬猿の仲であり、
相棒同士になッた癖して彼は
僕を仕事以外では全く信頼していない。
最初は、僕も普通に中也と接していた。
あわよくば、両想いに、なんて思いながら。
それでも、彼は僕なんて見てくれない。
……………部下の女や、首領、姐さんに
見せる笑顔を、
僕に見せることは無かッた。
………とッくに、僕も限界だッたのかな、
1年経つ頃には
腕の切り傷や、自殺の跡は、
どんどん多くなッていた。
今日、僕は彼の家に侵入し、
無理矢理にでも彼を僕のものにする。
そのために、何日も考えてきた。
歪んでる?
別に、構わないさ。
中原中也視点ーー
家に帰ると、何故か靴がある。
「此の靴…太宰…?」
否、真逆、真逆…な、
彼奴が俺の家に居る訳ねェ。
そう思いながら家の中に入ッた。
銃を構え、相手を何時でも撃てる様、
準備をし、
「誰だ?」
そう、部屋の中に聞いてみる。
すると、聞き慣れた返答が一つ。
太宰『やァ中也。お邪魔してるよ』
………は?
「おい何で手前が此処にいンだよ」
「あと何俺の葡萄酒勝手に開けてんだ💢」
そう、太宰は我が物顔で俺の家におり、
さらに秘蔵のクソ高い葡萄酒を開け、
さらに取ッておいた肴まで食べてやがッた。
太宰『あァ、之凄く美味しいよ?
中也も飲む?』
「ざけんな其れは俺の酒と俺の肴だ💢💢」
そう俺がキレるのも気にせず、
太宰はよいではないか〜なんて
ほざきながら、
自分のグラスに注いであるものを煽り、
俺に葡萄酒を勧める。
新しいグラスに注がれた其れ。
俺が楽しみにしていたモノであッたのもあり、
俺はグラスを奪い取るように取り、
葡萄酒を一気に煽ッた。
「ッ!?」
ッ…!?なんか、頭がグラグラする。
物凄く眠い。
なんだ、之…ッ!?
「ッ…お、い…っ、くそ、だざ…ッ…
なンか、盛りやがッッ…………………」
其の儘、俺の意識は深い闇に堕ちた。
最後に見えた太宰の顔は、嗤ッていて、
でも其の顔は物凄く歪んでいて、
……かなし…そう…?
起きた時に見えたのは、太宰の顔。
「ッ…おい、手前…ちけェ…」
何が何だか分からず、
組み敷く様に俺の上にいる
太宰を押しのけようとした。
「ッ…!?は、からだ…が…ッッ…?」
でも可怪しいことに気づく。
体が、動かないのだ。
口と目のみがなんとか動くだけ。
それ以外は、指の1本も動かせねェ。
改めて自分の体勢を見ると、
腕と足には鎖…?か何かで繋がれていて、
寝台に固定されている。
其の上に組み敷く様に覆いかぶさる太宰。
…………………物凄く、嫌な予感だ。
とッさに、首領に云われた事を思い出す。
俺は、男の中でも0.01%居るかいないか
レベルの特異体質…
………子どもを孕める体だ。
不味い、本当に不味い。
なんとなく、太宰の目が怖い。
獣のような、物凄く冷たく尖ッた目。
怖くて、怖くて仕方がない。
太宰『…ねェ、中也。』
太宰『好きだよ。』
「………は?」
意味がわからねェ。
此奴は、なんて云ッた?
俺は男だ。太宰も男。
……太宰が?俺を…?
……好き…????
太宰『好きなんだ。嘘じゃない。
誰よりも愛してるし、愛して、
愛して仕方がないんだよ。』
たらり、と冷や汗をかく感覚がする。
まずい、本当に不味い。
太宰『ね、体、動かないでしょ…?』
太宰『僕が薬、盛ッたんだァ…』
太宰『そしたら、君、
抵抗できないでしょ…?』
太宰『ごめんね、もう僕、限界なの。』
そう云ッて太宰が近づいてくる。
太宰が向かうのは、俺の唇。
何か、何か云わなきゃ…!
「ッ!やめろ…ッ…!」
咄嗟にでたのが其れだッた。
太宰の顔が歪むのがわかる。
………でも、此処で認めたら…
俺はッ………!!!!!!
「頼む、本当に、やめてくれ…」
「そう云うのは、本当に好きな人としたい。」
そう云い、俺は太宰を遠ざけた。
駄目だ、此の先は云ッたらいけない。
わかッているのに、止められない。
其れは、薬を盛られた怒りか、?
もはや、葡萄酒なんてどうでも良かッた。
「……………悪ィけど…俺は、手前が、きらi」
太宰『ッ!!!!!!!』
「ッッッッッカハッ!?¿!」
その瞬間、首を閉められる。
苦しい、苦しい、なんで、
太宰『ッ煩いッ!五月蝿い、
煩い、煩いッ!!!』
太宰『どうせッ!どうせ君は
僕が嫌いなんだろッ!?』
太宰『わかッてる!わかッてるからッ!!』
其れを云い、太宰は暫し黙ッた。
何かを考えているのか、
その苦しそうな表情からは判らない。
酸素が頭に回らない、クラクラする。
しかし、直ぐに手は首から離れた。
太宰『……………………中也、ごめんね』
太宰は其れだけ云い、俺の服を脱がし始める。
やめろ、やめてくれ…、本当に、だめなんだ、
そんな風に声を出しても、
体は動かず、体勢は其の儘。
太宰が、無理矢理接吻をし、
其れが合図のように、行為が始まる。
行為、なんて云ッても、
恋人のするような其れじゃァなかッた。
「まッ…!!!せめて、解して…ッ!」
太宰『……………』
ズチュッンッ!!!!!!
「ゔぁっ!?い゛ッ〜〜〜〜〜ッ!!!!!!¿」
太宰は、解しもせず、
俺のアナにモノを突ッ込んだ。
パンッパンッドチュンッと、肌が触れ合い、
奥を突かれる音が響く。
解しもせず、濡れもしてない所為で、
俺のそこからは血が出ていた。
「ゔっ…ぁっ、い゛っ、いだっ…、
やめ、やめてッ…!!」
そんな声も虚しく、
太宰はひたすら腰を振ッていた。
気持ちよくもない、痛みだけが俺を襲う。
ただただ繫がッているだけの性行為。
しかし、だんだんそれが
太宰がナカに出した精液のせいなのか、
俺の感覚が麻痺した所為かは分からないが、
快楽に変わッてくる。
そして、其れに伴い、
俺から出ていた声も、
悲鳴に近いものから、
甘いものに変わッていく。
やめろ、やめてくれ……ッ…
こんなの、俺じゃねェッ……!
「あッ゛ッ♡ぃッ゛
い゛だっ♡あっうっぁ♡」
ズチュンッ♡ズチュンッ♡ズチュンッ♡ドチュンッ♡バチュンッ♡×n
太宰『っは♡♡中也ッ…!好きッ!
愛してるッ!大好きッ…!♡♡』
太宰が、
俺への愛を云いながら更に腰をふる。
「っぁ〜っ♡♡♡ぁっ゛、
ぃ゛っ、い゛ぐっ…♡♡」
ビュルルルルルルルッ♡
太宰『っはぁッ♡かわい、っ…♡』
ズチュンッ♡ズチュンッ♡ズチュンッ♡ズチュンッ♡ズチュンッ♡
×n
「ぁ〜〜〜〜ッ♡♡♡♡
だめっ…ッ♡おぐッ♡♡♡」
太宰『奥がイイんで…しょっ!!♡♡♡』
ズヂュッッンッッッ!!!!!!!♡
「ゔぁぁ゛っぁッ♡!?!?!?♡♡♡」
ビュルルルルッ♡ビュクッビュルルッッ♡ビュクッビクビクッ♡♡
なんて情けないんだろう。
俺は、嫌いな男に、
アナにモノを挿れられて
イくような男なのだ。
でも、そんな事も考えられないほどの快楽。
頭がとける、おかしくなる。
太宰『ッは、無理ッ…♡出るッ!!!!』
「ぁッ!?だめっ…外にっ…!!!!!」
ビュルルルルルルルルルルルルルルルッルルルッ♡
ビュルルルルッ♡♡ビュルルッ♡
「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!¿♡♡♡♡」
俺は、此の儘意識を無くした。
ただ、その後も体が動かされる感覚はする、
太宰が俺の体を使い、
致してることはわかッた。
起きると、俺は裸。
隣の太宰も、裸だッた。
俺は、してしまッた事を思い出し、
1人部屋を出て泣いた。
泣きながら服を着替え、
其の儘ポートマフィアへ向かう。
ガチャリッ
自分の執務室につき、
部屋の鍵をしめ、
ピッキングで入れない様、
物をドアの周りに置き、
窓も塞いだ。
其の儘、俺は1日中泣いた。
首領や、姐さんが中に入ろうとしていたが、
俺の泣き声が聞こえたのか、
遠ざかッて行ッた。
こんな自分が嫌だッた。
もう、何処かに消えてしまいたい
気持ちに駆られる。
俺は、プライベートの事で
上司や職場にも迷惑をかけるやつなのだ。
もう…いっその事………………
次の日から、俺は徹底的に太宰を避けた。
顔を合わせても会話はない。
話しかけられそうになッたら逃げた。
少し、態とらしかッた気もするけど、
俺にとッてあの一件はトラウマで、
あれ以来家に帰らず、執務室で寝て起きる。
必要なものは全て買いなおし、
本当に部屋に帰らないのだ。
流石の太宰も、変な顔をしていたが、
毎度の如くドアの鍵を閉め、
さらに塞ぐという強硬手段で
一切関わらないようにしていた。
それなのに、それなのに…………
森『………妊娠、4ヶ月だ……。』
森『…………部下のプライベートに関わるのは
何だが……父親は誰なんだい…?』
最悪な事が発覚した。
当然ッちゃァ当然で、
あの日は10回はナカに出され、
さらに掻き出しもしなかッた気がするから
当たり前なのかもしれない。
……ただ、俺の絶望感は半端じゃなかッた。
直ぐに俺と太宰、首領に紅葉の姐さんの
4人で話し合う機会が持たれた。
尾崎『……なるほどのぉ…?
つまり、お主は、可愛い中也に薬を盛り、
無理矢理犯した挙げ句、
私の中也に妊娠までさせた…と。』
姐さんの顔が物凄く強張ッていく。
俺は、太宰の顔をみるのが怖く、
姐さんにしがみついて震えていた。
森『…………流石に、之は……』
首領は呆然と呟く。
太宰の顔はよく見えなかッた。
……結論として、
太宰は堕ろすべきだと云ッた。
ただ、俺は堕ろすのをやめた。
いくら太宰と俺の子でも、子に罪はないし、
すでに出来た命なのだ、
俺たちの都合で奪ッて良いものじゃない。
其れを姐さんと首領に伝えると、
いい判断だ、と頭を撫でて褒めてくれた。
俺は16歳。
しかも男。
それでも、なんとか頑張って、
17歳になッてすぐ、一人の男の子を産んだ。
5月25日だッた。
赭色の髪に
碧色の目。
俺にそッくりな男の子。
太宰の要素はほとんどなく思えた。
その子が、其の日から俺の一番大切な存在で、
姐さんや、森さんも可愛がッてくれた。
ただ、太宰から出産についてを
何か云われることはなく、
ただただ業務連絡だけで会話が消えていッた。
なんとなく、太宰にとッて
あの夜はお遊びだッた様に思える。
でなければ、ごめん、
の一言も無いわけはない。
ただ、息子…直也に会えた事だけは
感謝していた。
俺は十分幸せだッた。
確かに、17歳、男で子どもがいて、
しかも父親不在。
そんなのは酷いことであろう。
ただ、息子と居れるなら俺は幸せだッた。
周りの目は厳しかッた。
良くしてくれていた部下は、
俺を軽蔑し、遠ざかッた。
俺を、気持ち悪い、なんて云う人も大勢いた。
その度、俺は傷ついた。
だけど、直也の為、
そう思い、必死に耐えてきた。
そんな時、太宰が消えたという話を聞いた。
………はは…なんだよ、彼奴…
本当にただの遊びじゃねェか…
ヤり捨てポイとはまさに此の事かもしれない。
家に帰り、直也と二人。
此の時、直也はまだ1歳半。
其れなのに、普通に立つし、歩く。
更には、簡単な日本語なら話せている。
俺のことをお母さん、
と呼び、ご飯を自分で食べる。
…………あのクソ太宰の遺伝子を、
一応持ッているんだな、という感じがした。
一人称は、俺。
そんな直也の隣で、太宰が居なくなッた日、
葡萄酒を開け、何故か泣いた。
何故か、太宰が居なくなッた事が悲しかッた。
俺は、本当にただの遊び。
直也の事を、堕ろせ、なんて云ッたのも、
面倒だッたからだろう。
俺を、好き、とか愛してる、とか云ッて、
散々ナカに出したのも、ただの性欲処理。
本当に、自分がしょうもないやつな気がして。
そもそも、
俺は周りに人として見られてるのかも
怪しくて、
其の日、俺は初めて自分の腕をナイフで切ッた。
その度、痛みと一緒に、スッと、
嫌な気持ちが抜けていく。
…………俺、本当は、
もしかして、太宰の事…………
そこからさらに4年。
直也は6歳になッた。
6歳な癖して、其の辺の中学、
高校生より頭が良さそう。
赭毛に碧色の目の、俺にそッくりな癖毛で、
何処か中性的なイケメンに育ッた。
………我が息子ながら、顔面偏差値が怖い。
直也は、エリス嬢と一緒に遊んだり、
森さんにエリス嬢と一緒に
着せ替え人形にされて写真を撮られたり、
姐さんに和菓子を頂いたり、
芥川の羅生門で遊んだり、
広津に紅茶を淹れてもらったり、
立原や銀に撫で回されたり、
樋口に謎に恋愛相談される等、
物凄くポートマフィアの
上層部に気に入られている。
(首領が写真を撮りまくるのは複雑だが)
…………実は兄貴でさえ
直也に骨抜きなのは云わないでおこう…
昨日なんて、訓練の後、
全力でもてはやしていた。
紅茶やら、マカロンやら、ケェキやら。
俺ですらあんな扱い受けたことない。
何処から持ッてくるんだよ、
あのお茶と茶菓子。
ともかく、
直也が愛されているのは喜ばしいことだ。
その一方、俺の気分は
どんどん下がッて行ッた。
物凄く、大切なはずの直也の顔が、
段々と太宰に似てきている気がするのだ。
最近はよく幻覚を見る。
直也が太宰に見えて、
その度に俺から離れていく様な幻覚。
俺は、怖くて、
直也まで離れていかないか心配で、
大嫌いな筈の太宰が俺から離れたことが
何処か悲しくて、
それでも、直也が太宰に見えてしまう度、
俺は怯えて直也から遠ざかッてしまう。
其れが、物凄く申し訳なかッた。
直也『…お母さん?大丈夫、?』
直也は、賢くて、異能も強くて、動けて、
それでいて優しい、
とても自慢の息子になッた。
其れなのに俺は毎日のように泣いてしまう。
ナイフで腕を切りつけるのも、まだ治らない。
………ごめんな、直也。
俺ももう、限界かもしれねェ。
……せめて、直也だけは…………………
太宰視点ーーー
今日、普通に探偵社でサボりをしていると、
何故か森さんの番号からの電話。
当然のように無視を貫いたが、
何回も掛かるそれにイラッとし、
文句の一つでも付けてやろう、と、
電話をとり、怒鳴ッた。
「ねェちょッと!今仕事中(仕事はしてない)
なんだけど!鬱陶しい!!」
そう云ッたが、森さんからの反応はなかッた。
数分して、森さんが声を出す。
森『………落ち着いて聞いてくれ、』
森『中也裙が、自殺で死んだ。』
森『自宅の風呂場で、
血だらけで倒れていたのを直也くん…
息子君が見つけてね、
既に亡くなッていたそうだ。』
其の言葉に、頭が真ッ白になる。
私は、あの日、中也が妊娠したと知ッた日…
否、中也を無理矢理犯してしまッた日、
中也が執務室で、
ずッと泣いていた事を知ッていた。
其れ程までに、私との行為が嫌だッたのか、
という気持ちと、
取り返しのつかないことをした、
という気持ちでいッぱいだッた。
その後、嫌と言うほど中也に避けられた。
当然であろう。
私は、とんでもないほどのトラウマを、
彼に植え付けたのだから。
妊娠したと聞き、私は酷く狼狽した。
其れと同時に、中也が物凄く、
嫌、やめてくれ、
と云ッていた理由が理解出来た。
………若し、子どもを産めば、彼は一生、
私の面影を子どもに見ることになる。
一生、苦しむのだ。
孕ませておいて身勝手なのは
判ッていたいたけど、
私は堕ろすべきだと思ッた。
………後悔してる、あの時無理矢理犯した事。
私を見る彼の目は、怯えている。
………姐さんは、
今にでも飛びかかッて殺してきそうな
殺気を出しながら、
自分の後ろで中也を守ッていた。
森さんは、酷く狼狽し、
私に対する軽蔑の目を向けた。
…………堕ろせ、
なんて言葉がどれ程
非道徳的かは判ッていた。
………其れでも、
これ以上彼に苦しんで欲しくなかッた。
我ながら、物凄く身勝手だろう。
其の後、
私は業務連絡以外で彼に関わらなかッた。
出産おめでとう、も、
ごめんなさい、も云わなかッた。
彼は、私の顔も見たくないだろう、
そう思ッていた。
其れなのに、彼の自殺が発覚した。
恐らく、紛れもない私の所為。
私が彼の人生を滅茶苦茶にし、
彼に一生消えない傷を与えた。
葬式に出るかも迷ッたが、
此処で出なければ、謝らなければ、
姐さんや森さんに
本気で殺される様な気もした。
其れ以上に、私が私を許せなかッた。
………最後の最後に、私の顔を見ることを、
彼は嫌がるかな。
葬式で、彼にそッくりな、
其れでも何処か私に似た少年を見つけた。
彼は、私をみるなり、
お前の所為だ、と言いながら
ぽかぽか殴ッてきた。
お前の所為で、お母さんは死んだのだと、
お前が、お前がいなければ、
そう云いながら彼は泣いていた。
姐さんも、森さんも、広津さんも、
芥川くんでさえ、其の時は止めなかッた。
彼の遺体は、自殺の時の傷だけでなく、
其れ以外でも傷だらけだッた。
………恐らく、自分で付けた傷。
其れ程までに、
私の所為で追い詰められていた、
そう考えると私には泣く資格すらないのに、
莫迦みたいに声を出して泣いた。
彼の葬式には、
組織関係なく、沢山の人が来ていた。
部下や、共闘した探偵社員、
上司に、特務課。
本当に、沢山の人が涙を流し、
彼の死を悲しんでいた。
葬式も終わり、
私は、私、姐さん、森さん、直也の4人で
話すことになッた。
議題は、直也くんを誰が引き取るか。
結論として、私と暮らす事になッた。
紛いなりにも父親だし、
それに彼も私に話したい事が在るそう。
姐さんと森さんは、
嫌になッたら何時でも戻ッてきなさい、
と云い、笑顔で彼を送り出した。
部屋につき、彼が私に渡したのは、
一通の手紙。
それは、間違いなく中也のモノ。
其れを読みながら、私は泣いた。
其の日1日は、彼の声も聞かず、
ひたすら泣きじゃくッた。
こんな手紙を書くほどまでに
追い詰めてしまッたこと、
どうして私は中也に会いに行かなかッたのか、
そして、中也が最後の最後に
私に残した、言葉と、モノ。
その事を考えてひたすら泣いた。
彼曰く、中也はとても
追い詰められていたらしい。
彼の本当の一人称は
僕、だが、
其れを一度口にしてしまッた時、
中也はとても怯え、
間違えてた彼を叩いてしまッたらしい。
その後、彼を抱きしめ、
ごめん、ごめんね、
と泣きながら謝ッたそうだ。
どう考えても、私と重ねてしまい、
怯えのだ。
彼は、とても大人びていて、
6歳そこらの子とは思えなかッた。
彼の誕生日は5月25日。
私と彼の誕生日の丁度中間、
なんて考えて少し寂しかッた。
母親を失ッたばかりの彼は、
私をお父さん、などとは呼ばない。
太宰、若しくは太宰さん、と呼ぶ。
………ねェ中也。
君が心の底から愛したこの子を、
私は一生をかけて守ろう。
ごめんね、ありがとう。
愛してる。
本当だ。
本当に、あの時の事を後悔してるんだ。
身勝手でごめんよ。
………それでもいつか、この子に、お父さん、
なんて呼んでもらえる日が来るまで、
こんな私が彼に誇ッてもらえる
父になれるまで、
私はコレを、大切にとッて置くよ。
ーーFin.End
スクロールお疲れ様でした〜
中也が太宰さんに残したモノと、
手紙の内容は、
♡が1000とか若しついたら出そうかな。
↑訳、休憩がほしいのだ((((
つかなかッたら1年とか経った頃に
しれッと出しますね((((
以上、なんとなく書きたくなった太中でした〜
コメント
2件
♡850回押しときました!!本当に神作です✨ 尊いし最高過ぎて鼻血出るかと思いましたッッ!本当にありがとうございます!!神作を与えて下さり感謝です☆!!