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「じゃあ、お嬢様、ここの問題分かりますか?」
凸さんがお嬢様に教科書を開き問題を指差して問いかける。
「うん!!1+1=1なのだ!」
お嬢様はそれに元気よく答える。
「おぉ!正解!!」
凸さんはそれに笑って頷く。
…………そろそろ口を挟んでいいよね!?
「そうはならないでしょーが!!」
僕は少し叫ぶ。
「ええ??どこが??」
凸さんは頭にいっぱい?を作る。
「おどろく、絶対合ってるけど……??」
お嬢様も何らかの確信を得て首を傾げる。
この人たち、ちょっとバカなのかもしれない…。いや、ちょっとじゃないけど…。
「実は合ってないんですよ…これが…」
僕は少しため息をつきながら言う。
するとお嬢様は雷が落ちてきたみたいな衝撃を体で表現する。
口を大きくぽかんと開いている。
これが令嬢の姿だなんて誰も思わないだろう。
「じゃ、じゃあ何なのだ!?」
「何なのよ!?」
お嬢様はいつもどおり、凸さんは女性の喋り方になって聞いてくる。
「………凸さんうっさい」
僕はボソッとつぶやく。
そして凸さんが「傷ついたー!うわーん!」とお嬢様に抱きついてお嬢様にデコピンされている。
「ごほんっ。1+1=2です。これは1年生以下ぐらいに習う問題なはずなのですが…」
僕は凸さんを少し睨みつける。
因みにちゃんと睨めてるかは不明である。
「え〜?おどろくはまだ高校3年生で(大学)1年生じゃないのだ!」
お嬢様は頬を膨らませる。
「小学1年生の話ですっ………」
僕は机におでこをくっつける。
「俺はまだピチピチの幼稚園生だから!!」
凸さんは仁王立ちでそう告げる。
「脳の大きさは幼稚園生かもね」
僕はつぶやく。
すると凸さんは
「幼稚園生に失礼だろうが!?」
と自分を幼稚園生以下に仕立て上げたのでした。
まぁ、正論だから何とも言えない。
「……………君たちうるさいのだぁ……」
お嬢様が僕たちを指さす。
「失礼しましたっ!」
「申し訳ございません…」
僕は慌てて立ち上がり、凸さんと頭を下げる。
「……………掛け声ぐらい揃えなさい…」
お嬢様がため息をついたその時、
「そうですよ!!!」
と、鬼…しぇいどさんが現れた。
「いつも、いつも!!ありがとうございます、が!あざしましたと、テンキューですよ!?聞いてる身にもなってください!!」
わぁ……突然出てきてめっちゃ喋る…。
まぁ、本当のことなんだよね…。
めんどくさくて………テヘっ
「え〜?なんか〜ごめんなさい〜?」
凸さんが適当に謝る。
「ごめーん」
僕もそれにつられて適当に謝った。
するとしぇいどさんの肩はわなわな震えだして
「貴方たち執事と言う身をわきまえなさい!!??」
と叫んだのでした。
そして睨んでくる。
凸さんの顔を伺うと不満そうな顔をしていた。
「凸もりさん、貴方はなんですか!その私の方が上ですよと言いたげな態度と顔!」
しぇいどさんはまたまた眼力を強くする。
「だって…俺の方が年上だし…」
凸さんがゴニョゴニョ言っている。
「まぁ、年は29歳だもんね!」
脳は幼稚園生以下だけど!
「後もう少しで三十路ですね〜?」
しぇいどさんが煽りに加わる。
「煽るなよ!?」
俺泣いちゃうよ!?、と凸さんが叫ぶ。
そしたら、お嬢様が援護に入った。
「そうなのだ!本物より10歳若いし!」
……………それ、援護になりますかね
「ちょっ!?お嬢様!この世界の俺は、29だから!?」
凸さんが言う。
「………どっちにしろ僕たちより年取ってんだよなぁ……」
僕は呆れ半分煽り半分で告げる。
「目上の人ってこと?」
凸さんはそういうことか!と納得しようとしてる。
そこに、みんなで畳み掛けた。
「おじさんってことですね」
「やーい、バカおじさーん」
「三十路おじさんなのだぁっ!」
「……………おじさんいじって、楽しいか…?」
凸さんが少し落ち込みながら聞いてくる。
「うんっ!すんごく」
「楽しい!」
「ですっ!!」
お嬢様と僕としぇいどさんで凸さんに笑顔を向ける。
そして凸さんは、
「サイテーだな…お前ら……」
とつぶやいたのだった。
そこでお嬢様の眉がピクッと動いた。
「令嬢にその口の利き方はなってないんじゃないですかね??」
「……………お嬢様にそう言ってもらえて………光栄です…」
凸さんは悲しみに暮れながらそう言った。
「えっ……キモ」
お嬢様がドン引きし、後ろに一歩下がった。
「ひど!?」
凸さんが叫ぶ。
「……まぁおじさんだし、仕方ないよね」
僕は凸さんの肩に手を置く。
「そうですよね〜、私もそう思いますよ」
しぇいどさんももう片方の凸さんの肩に手を置く。
そして、口を開く。
「もう一人、私は許しちゃいけない存在があると思うんですよ」
……………おじさんってだけで許してもらえない凸さん草
「遅刻する輩です」
しぇいどさんは僕を見ながら笑った。
「あっ………」
僕は固まった。
「ww」
凸さんは笑いをこらえ損なっている。
「書類を10時間遅刻した輩がいるんですよ」
しぇいどさんが悪意を全開にする。
悪意と言ってもこちら側が悪いから何とも言えないのが辛い。
そして何も知らないお嬢様が「はっ!?それは許せないのだ!」と叫ぶ。
それにしぇいどさんが「ですよね〜」と頷く。
「ふふっそれがですね、三人いるんですよ〜、実は一人はここに居て…」
……………あっ、終わった…
僕は天を仰いだ。
凸さんはお疲れ様と言う顔をしている。
↑ひどい裏切りだっ!!
「もう二人は……」
「しぇいどさーん!!私ここ分かんなーい!」
「僕もわかんなーい!!」
「こいつらです」
タイミングよくべるさんとあふぇさんが来た。
可哀想に………………
「あははっ……………」
僕は苦笑する。
「えっと、べるとあふぇりると、誰なのだ?」
お嬢様は首を傾げる。
バレてない!まだ行ける!と思ったら、
「新人の!!」
「うたいです!!!!」
べるさんとあふぇさんが裏切ってきたのだった。
なぜ!!??
因みに凸さんは苦笑いを浮かべている。
「へ〜?じゃあ、うたい、」
「ヒェッ」
「べる、」
「……あ、アハハ……」
「あふぇりる、」
「すぅ……………」
「罰として……!」
………終わった終わった終わった終わった終わった終わった終わった終わった終わった終わった終わった
「草むしりしてきなさい!」
「「えっ?」」
お嬢様の発言に凸さんと声が揃った。
「ありがとー、おど様〜」
「おど嬢、感謝感激、イエーイ」
べるさんとあふぇさんは慣れているように部屋を出ていった。
「えっと…そんなのでいいんですか…?」
僕は一応聞いてみる。
「えっ?うん!今年も草ぼうぼうだからね〜!」
「えっとその……ありがとうございます……?」
僕は、お礼を言って部屋から出る。
そして目的地の庭へ歩くのだった。
ーー
「それと、別として……………凸もり!」
「えっ、へっ?」
突然呼ばれた俺はびっくりして素っ頓狂な声を出してしまった。
「凸もりは間違えた答えを教えた。この罪は重い」
………ゴクリ…
「罰として……………」
「しぇいどの肩もみ1時間の刑だ!」
お嬢様が決まった!とでも言う様にドヤ顔で言った。
「……は、はぁ~い…」
「…………え〜…(困惑)」
巻き込まれた形になったしぇいちゃんはとてつもなく困惑していたのだった。
ーーーーーーーーーーーー
〜おまけ〜
「べるさん、あふぇさん、裏切ったのまだ許してないからね」
僕は草をむしり取りながら告げる。
「「えー許してよ〜、心狭ーい!」」
べるさんとあふぇさんは全く同じ言葉を予告無しで言ってくる。
仲良しだなぁ…。
「……はいはい……………ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」
僕は二人に聞きたいことを問いかけるために口を開いた。
「何回、遅刻して草むしりしたことある?」
僕が聞いた途端二人は顔を見合わせて笑った。
「覚えてなーい!」
「最初は数えてたんだけどね〜」
「ね〜!」
二人とも頷き合う。
……………何回遅刻したんだこいつら。
「うたいさんは?」
「若いしそこまで遅刻してなさそうだけど…」
二人は興味津々って様子で聞いてきた。
「……………えっとね……20回以上」
僕は答えた。
すると二人とも「意外と少ないね〜」と言った。
「……………だって、数えてたのが20回までだったから…」
僕はボソリとつぶやいた。
すると二人とも目を瞬いて
「「私たち(僕たち)と同じぐらい遅刻してるかもってことじゃんっ!」」
と笑ったのだった。
…ふっ、何か唯我家、緩いなぁ…
#odmn
ちい。こたつがめ
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#お嬢様と執事
コメント
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あははっ、凸さんおじさん扱いされすぎてて笑ったww 「1+1=1」からのお嬢様の確信も、しぇいどさんの畳みかけも、全部がゆるくてかわいくて好きです。 最後の草むしりで遅刻の話が出てきて、「うち、緩いなぁ」ってうたいがつぶやくシーン、なんだかあったかくなりました🌱 雲花ヒヨさんの描くキャラ同士の距離感、本当に好きです🥀🤍