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#ハンドレッドノート
あんこ
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#カンヒュ
この庭園はとても綺麗だ。
花々が美しく咲いていて、外観は評判通りの賢さが差し込まれている。
……………………
「べるさん、あふぇさん、お嬢様ってそんなに優しい方なの?」
僕は気になって聞いてしまった。
「えっ?うーん、優しいっちゃ優しいね〜」
べるさんは頷いた。
「怖いと言えば怖いけどね」
あふぇさんも頷きながらそう言う。
……………………やっぱり、どこか評判とは違う気がする。
「……これぐらいで許してくれるのは優しいという言葉以外見つからない気がする…」
僕は小さくつぶやいた。
それに二人はふーん、と言う顔をして、
「こんな事を言うぐらい何だからさ、おど様のことで何か思ったことがあったってことだよね?」
と聞いてきた。
「………うん」
僕は小さく頷いた。
「どうしたん?話聞こか?」
あふぇさんがチャラ男のように僕の方をみてくる。
……まぁそれでも手は草むしりに動いてるからまともな性格は抜けてないんだなぁと一人思う。
「チャラ男やんっw」
べるさんが笑う。
……………………スルーしとくか
「えっと、、、あのですね…、、」
僕は一旦、目をつぶってまた開けて話す。
ーー
あふぇ(僕の言葉はガン無視ね??)
べる(ガン無視で受けるんですけどっw)
ーー
「………唯我家がそんなに甘いんだな……って」
……………………噂で聞く限り、冷酷で優秀な王家って聞いてたから……。
お嬢様を見て本当に意外に思った。
「……………………そうだね〜…うたいさんはまだ、本当のおど嬢を見てないだけだよ」
あふぇさんが今、お嬢様がいると思われる部屋を眺めて言った。
「………?」
僕は首を傾げた。
「いつか分かると思うよ。あのテキパキ私たちに指示を出す、合理的な頭。それと頭の回転も速くてね…本当にすごいんだよ」
べるさんがお嬢様に忠誠心を持っているんだな、と分かる声色で話す。
「…あのお嬢様が…?」
バカっぽいのに……
「うたいさんだけには言われたくないと思うなぁ〜」
あふぇさんが笑った。
「た、確かに…」
「認めるんだ?w」
べるさんが吹き出す。
「遅刻しまくっちゃったしね〜」
僕は遠い目をしながらあの日のことを思い出す。
「もしかすると、しぇいどさんがレッドカード持ってきてうたいさんのおでこに貼り付けるかもよ〜?」
あふぇさんがふざけていってくる。
「ぼ、僕、退場しなくちゃいけなくなる!?」
「要するに、クビってことだよね〜w」
「やだぁっw」
「wwwww」
綺麗な庭園の花々に囲まれながら僕たちは笑い合う。
楽しくて平和で、仲良く話していた時。
突然
ザッザッザッーザッ
何かと音がした。
…………んっ?なんか……音がする…?
雨でも降るのかなぁ…?
でも、天気予報では雨の予報なんかなかったし、今も雲一つない晴天なんだけど…
僕がそんな呑気なことを考えていると
ピピーーーーーーーーー!!!!!!!
耳の皮膚がなくなるぐらいの大きな音が城中に響き渡った。
「はっ?何の音…?」
僕はみんなの顔を見合わす。
みんな喉を鳴らし、眉をひそめている。
……険しい顔だ。
「来たか…」
あふぇさんが小さな声でつぶやいた。
けど、静まり返った庭園ではとても大きく反響した。
「き、来たって?」
僕が聞こうとしたその途端…
「敵襲です!!!」
ニグさんが大急ぎで走ってきた。
その顔は真っ青で冷や汗が浮かんでいる。
「て、敵襲…?」
僕は混乱する頭でどうにか言葉を発する。
「うたいさんはここで待ってて」
べるさんはそうつぶやくなり、走ってニグさんのもとに行く。
「えっ、はっ?」
僕は訳がわからずそんな言葉しか出てこない。
「なかで待っててもいいから、うたいさんは来ないで」
あふぇさんはこの状況と裏腹に優しい声を出す。
「な、なんで!?」
僕も行こうと走り出すと、べるさんたちに手で来るなとアピールされた。
「うたいさんはまだ若い。こんな所で死んでいい年じゃない」
べるさんはだから来ないでと言うように伝えてくる。
「そう…ですね。おどろく様もそう言うと思います」
ニグさんもその言葉に頷いた。
「ちょ、ちょっと待って!年とかそんなの関係ない!僕は、お嬢様の護衛だよ!?」
自分の胸に手を置いて必死に伝える。
冷や汗が背中に伝っていく。
「…………諦めてほしい。いや絶対に来ないで」
べるさんはそう言うなり今度こそ走って出ていく。
「……ごめん、行ってくる」
あふぇさんは一度後ろを向いてまた走っていく。
「無事に帰ってきますからねっ」
ニグさんはそう言って穏やかな笑みを残し、去っていった。
「…………また、僕は…何もできないの…?」
僕は俯いてわなわな震える拳を抑えるように強く握る。
「……いやだ。やだね!!絶っっっっ対に行くから!!」
僕はそう元気に高らかに宣言した。
ーー
うたいはうたいであった。
そんな簡単に諦めない精神だけは護衛にあっている、と神は思った。
ーー
「よーし!行くぞっ!」
僕は元気に走り出したのであった。
これは、まだ子供だからこそできるわがままなのかもしれない、だけど。
わがままだったとしても、僕はもう目の前で死ぬ誰かを見たくない。
……それすらもわがままなのだろうか。
ーーー
凸もりSide
ピピーーーーーーーーーーー!!!!!!
「……………っ……」
俺は出てくる冷や汗を手の甲で拭う。
来てしまったか。
敵襲が。
「しぇいちゃん、行きましょう」
俺はしぇいちゃんにそう伝える。
するとしぇいちゃんは緊張した面持ちで
「……そうですね」
とつぶやいた。
「できるだけ早く準備して行きましょう」
しぇいちゃんは持ち前のリーダーシップでやるべきことをまとめてくれる。
「だな」
俺もそう言いながらしぇいちゃんの準備を手伝う。
「うたちゃん、大丈夫かなぁ…」
俺は若手の新人護衛を思い出す。
あいつはちょっと抜けてるところもあるから…本当に心配でならない。
「『護衛だし!』とか言いながらべるちゃんたちについて行ってないといいけど…」
俺は心配事をつぶやく。
「……きっと大丈夫ですよ。仮にもべるさんとあふぇさんは執事歴5年ですし」
しぇいちゃんは俺を安心させるように微笑んでくれた。
「そう、だよな」
俺はまとまった準備を見てしぇいちゃんに言った。
「さて、早く行きますか…!」
俺は立ち上がり走り出そうとした。
その時……。
「凸さぁぁぁぁぁぁん!!!!しぇいどさぁぁぁぁぁぁん!!!!!一緒に、行かせてください!いえ、絶対についていきます!」
恐れてた事態が起こったのであった。
「…何か来たんですけど………」
俺は眉をひそめる。
「時間がないので見なかったことにしましょう」
しぇいちゃんはそう言うなり、うたちゃんに言葉を放った。
「帰ってください、まだ…若いんですから」
と。
「僕、護衛だよ!?」
うたちゃんは負けじと言葉を放つ。
「貴方はまだ未熟ですし、私も執事長なので。執事のまとめは私がやらせていただいています」
「俺は勉強係〜」
しぇいちゃんの言葉に俺はちょっくらふざける。
「だから…………うたいさん、貴方はここで動かないでください」
しぇいちゃんは冷たい視線をうたちゃんに向ける。
けど、その冷たい視線の中に『守らなきゃいけない』と言う考えが浮かんでいるのが見える。
「何か僕のほうがお嬢様扱いじゃ~ん!!僕も一応護衛なのにぃ!」
うたちゃんは頬を膨らませながら言う。
「年が…小さいからですよ…!」
しぇいちゃんが必死に言う。
俺も、
「戦場に来ていい年じゃない」
と正論をぶつける。
それにうたちゃんは小さい子のように
「やだっ!!」
と叫ぶ。
「うたちゃん、ダメなものはダメなんだよ…………ごめんな」
俺は少し謝るけど、行かせないと言う意思を瞳に宿す。
行きたいという気持ちは分かる。
俺も同じ立場だったら行きたいって思うと思う。
でも、これは年長者から言わせてほしい。
生きてほしい、って。
「凸さん!!僕も行きたい!」
うたいさんは悲痛の顔を見せてくる。
「…子供みたいな事を言わないでください…っ」
しぇいちゃんは心が痛いというようにシャツを片手で掴む。
そんな時、
「本当だよ、君たちなんでまだここに居る?」
凛とした美しい声が突如と響いた。
ーーーーーーーーーーーー
〜おまけ〜
一人雑談おどろくバージョン
「最近、みんな笑顔でねっ、おどろくめっちゃ嬉しいんだぁっ。あっ、でも最近、少しべるに元気が無いような気がするかも…?後で少しお茶菓子でもプレゼントしようかな?あっ、でもそれが嫌な可能性も?でも、べるはそう言うの喜ぶタイプっぽいからなぁ。うーん、明日もうちょっとべるに一人の時間を作ってあげようかな。仕事はおどろくがカバーできるし!!……………あれ、そう言えば最近、お父様と話してないかも。別に…おどろくとしては話さなくて良いんだけど…。2が月に一回は話さなきゃいけないし…。そろそろ話しておこうかな。それだったら、もう少し令嬢の立ち振舞を勉強しなきゃ?うんっ、もうちょっと頑張ろうっ!今日も徹夜だー!!えいえいおー!!」
コメント
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みぅです🤍🥀 第5話、読みました…。 「うたい」くんが「僕も護衛だよ!」って必死に食い下がるところ、胸がぎゅってなった。自分も何もできないって悔しさと、それでも前に出ようとする“わがまま”がすごく愛おしくて。みんなに「若いから」って止められるのに、それでも行くって決めたのは“まだ子供だからこそ”って言葉が刺さったよ。 おまけでおどろく様の一人雑談もあって、ああいう素の心の声がめっちゃ好き…。普段は凛としてるのに、こんなに悩んで考えてるんだね🌙 戦闘シーンどうなるのか、気になって仕方ないです。続き、静かに待ってます。