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日曜の朝、眩しい。一番にそう思った。重い体を起こす、もう七時程だろうか?リビングからカチャカチャと器を置く音が聞こえてくる。
「…ナワーブ、もう起きてたのか、」
いつも休日はよく寝るから、今日もまだ寝てるのかと思ってたけど、そんな事を考えていると自室の扉が音を立てて開く
「もう起きてたか、おはようノートン」
「ん、おはよナワーブ」
「もう朝飯出来るから、着替えて来い」
おはようと挨拶を交し額にちゅ、と軽くキスをして部屋を出ていく。
「…早く着替えなくちゃ」
香ばしい匂いとバターの匂いがほのかに香る中、今日の朝食はパンだろうか……とか呑気な事を考えて、僕は着替えを終えた。
「お、やっと来たか。早く食べよう」
「うん、いただきます」
彼は僕が来るまで待っていてくれたようで、机の上には綺麗に盛り付けられた食事が広がっていた。
「ん、おいしい」
「そりゃ良かった、スープまだあるから足りなかったら飲め」
バターの乗った食パンにオニオンのスープ、後はシーザーサラダ、朝からこんな凝った物を作らなくて良いのにと思いながらも、彼の優しい所に甘える。
ナワーブは僕の食べているところを見て幸せそうに微笑む、なんだかそれが恥ずかしくて目を逸らす。それでも彼は僕を見ていて、愛されてるなぁとか感じちゃったりするんだ。