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コメント
4件
👏
リクエストありがとうございます!
「グッバイ宣言」モチーフで書いてみました!ど素人なので、解釈違いはごめんなさい
親愛なる貴方へ。
こんばんは。――いや、おはようございます、かもしれない。
どちらでもいいよね。
今は少しだけ、普通じゃない時間だから。
ちょうど零時。家の中に「奴ら」がいる。
何かは言わない。
言葉にした瞬間、現実になってしまいそうで怖いから。
この町は、本当にクレイジーだ。
でも、それは悪口じゃない。むしろ、そんな場所で息をしていられる貴方はすごいと思う。
私は違う。ずっと家にいる。毎日、毎日、繰り返しみたいに。
誰に聴かせるでもなく作った音を流して、ただ時間を溶かす。
ネオンみたいな夜に絡め取られて、気づけば動けなくなっていた。
書き溜めた歌詞は、もうどれも腐っている気がする。
正しさも常識も、ここでは意味を持たないから。
だから、全部に「さよなら」をした。
引き籠りは、絶対の正義(ジャスティス)。
折り畳まれた、私だけの檻。その中でしか呼吸ができない。
私の音を、私自身で押し殺して、そのまま沈んでいく。
……ねえ、一緒に堕ちてくれると思っていたんだけど。
違ったみたいだね。
でももう、染まる準備はできている。
あとは、誰かが包んでくれれば、それで完成してしまう。
時が来たんだと思う。
全部、自己満足で終わるとしても。
外には出られない。ここに籠ることしかできない。
それでも、私の中の何かは、やけに鮮やかに咲こうとしている。
書いている今も、エマージェンシーは終わらない。
無理のある計画なんて、きっと誰にも実行できないはずなのに。
それでも世界は、何事もなかったみたいに回り続けている。
貴方の視線は感じられない。
なのに、なぜか見えている気がする。
ぼやけて、少しずつ、消えていくその輪郭だけが。
最初から、聴かせるつもりなんてなかったのに。
気づけば私は、もう操られていた。
見えない糸に吊られた、ただのマリオネットみたいに。
あはは。
相変わらず、この街はうるさい。
止まらないざわめきが、頭の奥で鳴り続けている。
――もしかしたら私は、
「家」という花壇でしか、恥を捨てて狂い咲くことのできない存在なのかもしれない。
寂しいマリオネットより。