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「……。……だけど、どうしてベッドの上なんですか? ……顔も、だいぶ近いですし……」


納得のいかない思いで、真上にある、睫毛の長い切れ長の瞳をキッと見返した。


「普通、眠っている方は、ベッドに寝かせるものなのでは……?」


私のきつめな視線もまるで意に介さない風で、その人はさらに顔を迫らせると、


「……私はただ君の様子を心配して、こうして見ているだけですので」


レンズの奥から、絡みつくような眼差しで見返してきた。


「……。……見えないのですが、少しも心配しているようには……」


今にも覆い被さろうとしているようなそのシチュエーションからは、どう考えたってそう思えるはずはなかった──。


「……だったら、どんな風に思われるのです?」


政宗医師が口にして、その恐ろしく整った容貌にふっと微笑を浮かべると、


「……では私が、あなたを、襲おうとしているとでも……?」


耳のそば近くまで唇を寄せ、わざと息を吹きかけるようにして喋った。


「…やっ」


吐息のかけられた耳を手で押さえ、


「……違うんですかっ!?」


やや強めの口調で咎め立てると、


「ふっ…くくっ」と、政宗医師は喉の奥で笑い、


「さぁ、どちらでしょうね?」


一体何が面白いのか、笑いをこらえられないといった顔つきで、そう口にした。

「責め恋」美形な医師は、サディスティックに迫る

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