荒々しく急くように舌を絡めてくるのを、ゆっくりと口内を撫で上げて宥める
両手を頬から離して、全身もゆっくりと撫でる
次第に焦った感じがなくなってきた
性急に求めるように、前へ前へと伸ばしてきていた首も枕に収まって、ただ素直に俺の愛を享受するようになる
「しょっぴー落ち着いた?」
「ん…………」
「ほんまにどぉしたん?」
「………………」
もう一度問いかけてみるがだんまりだ
「言いたないことなの?」
「…………こーじ」
「うん?」
「…………すきっていって?」
「好き。しょっぴーが大好きやで」
じっと目を合わせて、頬を撫でながらゆっくりと伝えると、瞳が潤み出す
「ん………もっと」
「すきやよ、愛してる」
「…………もっと言って、……もっとあいして」
今にも泣きそうだ
ちょっと落ち着いたから、どうしたのか聞けるかと思ったけど、変なスイッチを押したみたいで、今夜は長くなりそうだと覚悟を決める
「わかったから。……手、もう外そか」
「いい……このままにして」
「でも………」
「これがいいの」
「………外して欲しくなったら言うんやで」
「ん…………こーじ」
「うん、ちゅーやな」
「ぎゅーも」
「うん」
強く抱きしめて、深くキスをして
身体中に手を這わせて、唇を這わせて、舌を這わせて
俺にしか見せないところに花びらを散らして
深く深く奥まで繋がって
そのあいだ中、ずっと、愛を伝えて、名前を呼んで
せがまれるままに何度も何度も繰り返す
「こーじ…………こーじ…………」
しょっぴーは熱に浮かされたように、甘い声で俺の名前を呼び続けた
いなくならないようにと必死で繋ぎ止めるかのように
その瞳からは雨が降り続けている
「しょっぴー、かわええな、すきやで、だいすき、俺のしょっぴー、俺だけのや」
その度に言葉で愛を伝え続けて
何度目かの限界を迎えたしょっぴーは、頬を濡らしたまま意識を飛ばした
目元にキスをして涙を掬い取る
結局、最後まで外してと言わなかった手首の拘束を外す
「よかった、跡にはなってへんな……」
タオルを巻いておいたおかげで、手首には赤みが残らず、ほっとする
お風呂でしょっぴーの体をキレイにして、湯船に浸かったところで、ふわりと意識が戻ってきた
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