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書きかけ全部放り出していきなりまほやくです。 ラスティカのSSR来てくれた勢いです。
「アモレスト・ヴィエッセ」
涼やかな声が響いて、辺りが強い閃光に包まれた。
「ラスティカ!!」
地上で小さな人間の兄弟を背に戦っていたクロエは、汗にまみれた顔を上げた。
「クロエ!よく頑張ったね、怪我はない?」
「大丈夫だよ、ラスティカ」
そう答えて、再び敵に向かって 行こうとしたクロエをラスティカは止める。
「クロエ、君は彼らを頼む。ここは任せて」
「でもっ、、」
クロエはもうボロボロだった。お気に入りの服も切り裂かれ、所々血が滲んでいる。
兄弟もすっかり怯え切ってしまい動けそうにない。
「僕は大丈夫。はやく安全なところへ!」
意を決して箒を取り、兄弟を乗せて浮かび上がった。
しかし、はじめての空の移動にただでさえ怯えていた兄弟は我を忘れて悲鳴を上げ、暴れ出した。
箒はバランスを崩して垂直に落下を始めた。
「スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク」
戦いで消耗しているクロエには、それをもちなおすだけの魔力は残っていない。
(ラスティカ…!)
クロエが固く目を瞑った時、
「アモレスト・ヴィエッセ」
箒の落下が緩やかに止まって、振り仰ぐとクロエに微笑みかけるラスティカが見えた。
その背後に、黒い影が口を開けていて。
「ラスティカ!!!」
吐き出された無数の風が、鋭い刃となってラスティカに襲い掛かる。
それでもラスティカは、クロエの箒を遠くへ押し出した。
「行って!振り返らずに!」
師匠の力強い声を聞いて、涙を振り払って一心に飛んだ。