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宇宙の君(そらのきみ)

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宇宙の君(そらのきみ)

7 - 病と記憶(やまいときおく)

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105

2024年05月12日

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街中を歩く。それだけなのに、毎回緊張してしまうのは何故だろうか。

都会ではすぐ変な奴に絡まれる。

周りに気をつけながら歩くことが鍵となる。

[ちょっと君いいかな?]

振り返ると、警察がいる。冷や汗が背中を伝う。

[こういうものなんだけど、君、身分証とかある?]

〈ない…です。〉

[家はどこ?]

〈…ぁ…〉

困り果てて立ち尽くす。どんどん怪訝な表情になっていく警察官に慌てる。

『おらふくん!』

見覚えのある声と共に、腕を引っ張られ、大急ぎで走っていく。

〈おんりー⁉︎〉

『よかった…ちょうど買い物帰りで見つけられてよかったよ…』

袋の取っ手がつけられたポリ袋をこちらに見せてくる。

最近ではどうにも雨ばかりで星空が見られない。

そんな日ばかり続き、おんりーが消えるかもしれない日が刻一刻と近づいてくる。

残り10日。一体、どうすればこの子を救えるのか。


インターホンがなり、自分でドアスコープを覗く。

そこには、警察官が立っている。息が止まりそうになりながらも後退りする。

ガチャ、という音と共にドアが開く。そうだ、鍵、かけていない。

そう思った頃には遅く、もう警察は入ってきた。

[…君、雪宮蒼くんかな?]

おんりーが奥から出てきた。

ただ何処か様子がおかしく、息が詰まるような音と共に、君は倒れた。

ーーーーーー

五月蝿いサイレンを聴きながら君の手を握る。

[…何か最近で体調が優れないような事はありましたか?]

〈特には何も…〉

[…まぁ、貴方もじきに家に戻らないとですよ]

おんりー。君は、本当に消えてしまうの?

[…にしても、凄い雨だなぁ]

激しく打ち付けるような雨が降り続けている。

『…母さん…ごめん…救え…なくて…』

何かにうなされている。自分もうとうとしてしまう。

ーーーーーー

おんりーの記憶。父親と母親は離婚した。父親は、 暴力を振るってきた。

母親は、倒れて入院した。星空を見つめながら、母親の手を握る事しかできない自分に絶望を感じる。

医者に見守られて、安らかに眠る母。

ピー ーーーーーーーーーーー…

心拍数が途切れる。生きていることを示し、刻んでいた心臓は止まってしまった。

『母さん……ごめんっ…俺っ…母さんの事、救えなくてっ…』

泣きながら手をにぎっている君が見える。星空は、東京なのに 輝いていた。

ーーーーーー

大雨が降る音と救急車のサイレンが絶え間なく聴こえる。


投稿頻度終わってて申し訳ない()

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コメント

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なんでかはわからないけど涙出てくる...

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