白猫と黒猫

ヴァイスはレモンから逃れ、トコトコと歩く

ヴァイス「危ない危ない…」

トコトコと歩いていると、雰囲気が変わり、ヴァイスは気がつく…すぐに鎌を構え、相手の顎の下に構える

その人は動揺や怖がっている様子を見せずに、低い声で笑う

「君、やっぱり面白いね…」

そう言い、笑って見せるが、ヴァイスはすぐに鎌を振り下ろそうとするが、すぐに避けて距離を開ける

ヴァイス「…何しに来たんだよ、」

苛立ちと怒りを見せつつ、その人ににらみつける…その人はまた低い笑い声をあげる

謎「そんなに警戒しないでくれよ…ヴァイスさん…」

クスッと笑う…ヴァイスは額に青筋を浮かべ、鎌を構える

ヴァイス「好き勝手はさせないようにその四肢斬り落としてやる…」

謎を睨み付け、襲いかかる…謎はヴァイスの攻撃を華麗に交わす…斜めに切りかかろうとするが、すぐに謎は避ける

ヴァイス「く…!!」

冷や汗と焦りを覚えつつ、謎に攻撃を仕向けるが、謎は余裕そうな表情を浮かべ、避ける

謎「…」

ヴァイスに隙が見え、謎はヴァイスの腹に蹴りを入れる

ヴァイス「うぐ…!!」

痛がり、腹を抑えるが、立ち上がろうと足を起こす…だが、

謎「ふん…!!」

かかと落としをし、ヴァイスはそのせいで頭を打たれる…

ガタッと鎌から手が離れ、崩れ落ちる

謎「攻撃は悪くなかった…けど、周りを見ないと…」

クスッと笑う…ヴァイスは倒れそうになるが、鎌から拳銃に変化し、倒れる前に謎の肩に弾丸を撃つ

謎「!!」

ガンっと肩を貫かれ、血を流す…ヴァイスは攻撃が当たって「はっ…」っと笑う…撃たれた肩を抑えつつ、ヴァイスを見下ろす

謎「なるほど…敢えて周りを見なかったのか…」

クスッと低い声で笑い、倒れているヴァイスに近づく

謎「相変わらず、この変形する魂は厄介だ…」

そう言い、ヴァイスが持っている魂を手に取ろうとする…

その時、謎は背後に気配を感じ、すぐに離れる…

謎「…驚いた…シュヴァルツさんか…」

じっとシュヴァルツを見る…シュヴァルツは槍を肩に乗せ、謎を睨み付ける

謎は口角を上げ、鋭い目を光らせる…シュヴァルツはひたすらと謎に対して警戒心を向ける

謎はゆっくり立ち上がる

謎「今日は帰るよ…また来るね」

そう言い、その場から消え去る…シュヴァルツは少し安堵の様子を見せ、倒れているヴァイスを見下ろす

シュヴァルツ「…ったく、」

溜息をつきつつ、ヴァイスを背負って歩き出す…＿＿