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テラーノベル(Teller Novel)
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ガラガラッ。


「いのり今日も来ちゃったよ。」

「早く目を覚まして?私たち待ってるから」

雪湖と美朝が毎日のように来てくれる。

(きりあは今試合で忙しいんだってさ。

本当はめっちゃ行きたいって言ってたって雪湖が教えてくれたっけ。)

「じゃあいのり私たちそろそろ帰るよ?」

「また明日も来るから明日こそは目を覚ましててね」

ガラガラッ。

ピーッピーッピーッピーッピーッ

「先生!!302号室の患者さんが!!」

ダッダッダッダ

ドタドタドタドタ

ポロリと私の目から1粒の雫が頬をなぞった。


(あれ。?私死んじゃった?)


「行きます!1・2ッ3っ」

「日野さーん!聞こえますか〜!聞こえたらお返事してくださーい」

「日野さーん日野さーん」

ヴッ。

「いちっ、にっ、いちっ、にっ、」

「日野さんー!」

ガラッ

「いのりっ、!」

「すみませんが少しそこに座っていてください」

「…キ、キリア、キリア呼ばないと」

「ゆ、ゆこ落ち着いて、まだ、まだ大丈夫。」

「いのりだもん。大丈夫。」

「いのりっ…」

ガラッ

「いのりっ!?」

「あっ!いのりママ!」

「ごめんなさい…ごめんなさい…私たちのせいで」

「いいのよ。2人は悪くない。いのりは男の子を守るために行動したんだもの」

「人の命を救ったんだわ。」

「ありがとうございます…みあ。(泣)」

「ゆこ…」


…「日野サーん!!みんなが待ってますよー!起きてください!!」

(あれ。私何してるんだろう。こんなことになっちゃった。w)

(え。あっちゃん?)

あっちゃんは、私のちっちゃな頃の大親友だった。

ある日交通事故で即死亡が確認された。

まだまだ一緒にやりたいことあったんだけどなって毎日思って泣いた記憶がある。

『あ。あっちゃん!!、』

『え。ま、さか、いのりちゃん。?』

『そ、そうだよ!わたしだよ!いのりだよ!』

するとあっちゃんはハッとしたように私に手を出して。



パチンッ!!


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