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tugk
前まで「ty」『gk』などでやっていましたが、ここから全員「」で書かせて頂きます。分かりずらかったらごめんなさい。ご了承ください。
きらきらふわふわ、心の中ががっくんで満たされていく。なんだろう、がっくんと居る時にだけ感じるこの気持ちの名前は。
ずっとこうしていたい。がっくんと僕、2人きりこのお城で。
でもそれじゃ駄目なんだ。がっくんとの生活の為に、光熱費や水道代、美味しい物だって買ってあげたいし、服だっていい物を買ってあげたい。全部がっくんの為なら頑張れる。生きていくのって大変だ。
「はぁ、、」
「がっくんとずっと一緒に居たいなぁ、」
そうぽつり、と声に出た。
「……、!」
「とやさん!」
急に呼ばれ、ん?と首を傾げる
「もうひとつね、おまじないがあるの」
「ずっといっしょにいられるおまじないだよ!」
そう言われ、こっちきて!と服の袖を引っ張られる
「とやさんここすわって!」
と、ベランダと繋がっている窓の前に座る
外には月が空を照らしていて、がっくんの目に月が反射し、きらきらしている
がっくんがソファに掛けてあった白いタオルを持ってきて僕の頭に載せるように優しく被せた
「やるね」
がっくんが大きく一息吸った
「病めるときも健やかなるときも喜びのときも悲しみのときもとうやさんをあいしなぐさめたすけ、死がふたりをわかつまでいのちあるかぎり、とうやさんを愛すことをちかいます!」
「……!」
心の中ががっくんで満たされていく。きらきらふわふわ、さっきも感じた、この感情。そうだ、これが愛なんだ。触れたらはらはらと今にも崩れてしまいそうな。甘くて幸せの味。早く答えを言わなければ。はやく、はやく。
そうじゃないとがっくんが離れていってしまうような気がして。喜びで震える声を押し切って腹から声を出す。
「僕も……!」
「僕も、命ある限りがっくんを愛すことを誓います!」
がっくんの顔がぱぁっ!っと輝き、額にちゅ、とキスをされた。
額から顔が離れていき、ぱちっ!っと目が合った
「とやさん、ずっとずーっとだいすきだよ!」
「…はい!」
「僕もずーっとがっくんのこと大好きですよ!」
そう言うとがっくんぼふっ!っとがっくんが胸に飛び込んできた。 その勢いでつい後ろに倒れてしまった。 仰向けになっている自分の上に、がっくんがうつ伏せになって抱きつく。そんながっくんの頭を優しく撫でる。
「あのねあのね、!」
そっとがっくんが口を開く
「とやさんと居るとね、周りがきらきらしてみえるの」
「きらきらふわふわしててね、こころがぎゅー!ってなるの!」
「……!」
「僕も!、僕もがっくんと同じ気持ちですよ!」
がっくんも自分と同じ気持ちで嬉しくなってしまった。がっくんと居るとつい気持ちが溢れ出てしまいそうになる。
「ほんとー?!」
「とやさんと居るとね、すっごくあまいんだよ!」
「こころがね、しあわせー!ってなるの!」
にこにこしながら喋るがっくんを割れ物のように優しく撫でる。
「僕も、がっくんと居ると甘くて幸せです」
ふふっ、と笑みがこぼれた。
「とやさん、ずっといっしょにいようね」
「はなれないでね、」
心配そうにがっくんが言う。
「絶対離れませんよ」
「ぜったい、?」
「ぜーったい!離れません!」
少し潤んでいるがっくんの目。それが可愛くてしょうがない
「やくそくだよ、?」
そう言い、がっくんが小指を立てた。その小さくて白い手がとても愛おしい
「はい、約束です!」
その小さな手と小指を絡めた。
「ふふっ、がっくん子供体温ですね」
「暖かい」
がっくんが自分の上に乗っかっているからか、よりがっくんの体温を感じる。
「こどもたいおん、?ってなーにー?」
「どうしてあったかいのー?」
頭にはてなマークを浮かべている。とても可愛い
「(難しいこと言っても分かんないよな、)」
「寂しかったり悲しかったりすると身体さんが辛くて冷たくなっちゃうけど、楽しかったり嬉しかったりすると身体さんが幸せー!って暖かくなるんですよ」
「そーなんだ!」
がっくんがばっ!っと顔を上げた
「じゃあねじゃあね、!おれはとやさんをたくさんあっためられるようにする!」
「とやさんにたくさんしあわせー!っておもってもらいたいもん!」
純粋で可愛い。僕のがっくん。僕の、僕だけの。こう思ってしまう僕は傲慢なのだろうか。
「僕もがっくんを絶対冷たくさせません!」
そう言い、ぎゅー!っとがっくんを抱きしめた
「あはははっ!、とやさんぎゅー!」
そう言われ、がっくんの手に力が入った。まだまだ弱々しいけど、確かに感じるこの温もり。
「とやさんだいすき!」
がっくんがちゅ、と唇にキスをした。
「ふははっ、僕は愛してますよ!」
「でもがっくんは大好きなんだ、、僕は愛してるのに、、悲しいなぁ、 」
そう言い、ちょっと残念な表情をしてみた
「おれもあいしてるもん!」
「せかいいちとやさんのことあいしてるもん!」
そう口を膨らませた。可愛すぎる
時計を見ると、もう12時を回っていた。
そろそろ寝るか、と思いがっくんが乗っかってる身体をゆっくり起こした。
がっくんが自分の膝の上に乗って僕の顔を除くように見つめている。
きらきらした目。もちもちで色白な肌。すべてが愛おしい。
「そろそろ寝ますか」
がっくんにそう問いかける。
「うん、とやさんとねる!」
そう言い、膝の上から降りた。
「2階行きましょうか」
「うん!」
リビングの電気を消していく。暗くなった部屋が怖いのか、がっくんが僕から離れない。それが可愛くてしょうがない
「とやさん、2階まで手つないでてほしい、」
「ふふっ、いいですよ」
そう言い、がっくんの小さい手を握った。
二階の寝室のベットに入る。
「おやすみ、とやさん、」
眠そうな目。そんながっくんを優しくとんとんする。寝息を立てて寝てるとこすら愛おしくて。
がっくんが寝たのを確認して、1階の空き部屋に降りていった。
がっくんを起こさないようにガチャ、とドアを開けた。鼻をつんと付く匂い。そんな事は気にもとめず、 中に入りそっとドアを閉めた。
「父さん、母さん」
「僕ね、愛を知ったよ。」
「きらきらふわふわしてて、甘くて幸せの味なんだ」
「愛とはきっと自然に心が思ってしまうもの」
「父さんと母さんのが言ってた僕への「愛」は」
「一方的なものだったよ」
「一方的な愛なんて、そんな汚くて不味いもの」
「僕は愛だなんて思えない」
「でも分かったんだ」
「愛って言うのはね、お互いに愛し合って、この人とずっと一緒に居たいって思えること」
「このがっくんと僕の2人だけのお城に」
「僕の心の中に」
「がっくん、」
「ずっとそこに居てね」