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「汚れを拭き取って着替えさせてくれたのはお父さん? 弟? どっち? 粗相してしまった経緯は納得できないけど、一応お礼を言っといた方がいいよね」
ベッドから体を起こした僕は、次の彼女の言葉を聞いて思考が停止した。
「父や弟に礼を言う必要はない。粗相の後始末も着替えもやったのはボクだから。いくら同性でも恋人のボク以外に夏梅のデリケートな部分を見せたり触らせたりするわけにはいかないからな、当然のことだ」
さっそくボクっ娘になっている。想像通り嫌な感じはしない。かえって好印象。いや、今の問題はそこじゃない――
「それって僕のデリケートな部分を君が見たり触ったりしたってこと?」
「当然じゃないか。見も触りもしないでどうやって汚れたところを洗って拭いて着替えさせることができるんだ? ボクを嫌な気持ちにさせたんじゃないかと心配してるなら杞憂だ。何十年後に夏梅が寝たきりになったとしても、ボクは嫌がらずにおむつ介助していく覚悟さえ持っているから」
どう考えても、それは恋人でなく夫婦としての覚悟だと思うのだけど、彼女は僕と結婚するつもりなのだろうか? 恋人になったくらいでこんなに苦労させられてるのに、夫婦? それが実現したら僕の寿命がだいぶ縮まるのは確かだ。おそらく年寄りになる前に死んでしまうから、おむつ介助が必要になることもないだろう。
「いや、君が嫌な気持ちにならなくても、僕が嫌な気持ちになっているという可能性は考えないの?」
「なぜだ? ちんちんを洗うのだって、ちゃんと皮も剥いて丁寧にやったぞ」
ボクっ娘美少女の口から、ちんちんという単語がするっと出てきて頭の中が真っ白になった。でもそんなことで胸がドギマギしていると知られたら、これだから童貞は……と逆に呆れられてしまうのだろうか?