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???「騒がしい」
早くなんとかしてよ!!
魔女だ…!!魔女がもう一人…!!
???「ほら、行くよ。」
暗くて良く見えない。
ただ、この人が助けてくれるのかもしれない…。そんな思いで目の前の人の手を掴んだ。
その瞬間…
パチンッ(魔法で消え去る)
私の意識は途絶えた。
???「あ、起きたかな?LARAちゃん♪」
眩しい…。真っ白な壁と天井。
真っ白なカーテンの隙間から差し込む温かい光。
私がいた場所とは大違いだ。
「あなたは…」
???「自己紹介がまだだった」
ロベリア「私の名はロベリア!」
「ロベリア…?」
ロベリア「そう!ロベリア!」
ロベリア「貴女はLARA!!」
「LARA…?私の名前は…」
ロベリアがLARAの口元に指を当てる
ロベリア「LARAはLARAだよ。」
LARA「…???」
LARA「ね、ねぇロベリア。」
ロベリア「どうかした?」
LARA「ここはどこなの?」
ロベリア「ここは魔女の国。」
LARA「魔女、?魔女って…」
魔女という単語に戸惑うLARA。
ロベリア「ここはLARAみたいな魔力を持った人達が集まる国。」
LARA「で、でも私は村で燃やされて…!」
ロベリア「それはスイレンが助けたから…」
ロベリア「っと丁度きたね。」
ロベリアの言葉が止まる。
誰かが来たようだが何も聞こえないし、誰もいない。
そんなことを考えていると、
「コツコツコツ」
ドアの前は廊下になっているのだろうか。段々とこっちに近づいてくる足音が聞こえる。
そして丁度その足音が扉の前くらいで止まった瞬間…
「ギギィ…」
???「扉にも油を差さなきゃね」
ロベリアに良く似た女の人が扉を開けた。
???「あら、起きてたの」
ロベリア「今丁度、お前の話をしてたんだよ。」
???「私の話?」
ロベリア「そうそう、ここがどこなのかって聞くからさ。」
???「あぁ、そう。なるほどね。」
LARA「あ、えっと…あの…」
スイレン「私はスイレン。ロベリアの妹よ。」
ロベリア「妹って言っても双子だけど」
スイレン「妹は妹よ。」
スイレンとロベリアはLARAにここのこと。魔女のこと。助けたことを話した。
LARA(ここは魔女の人達が集まる国で、私はたまたま人間の村に来ていたロベリアとスイレンに助けられた…らしい)
スイレン「さてと、準備しなくちゃね!」
LARA「準備…?」
スイレン「流石にその格好で星の魔女に挨拶するわけにはいかないでしょ」
LARA「星の魔女…?」
ロベリア「私服取ってくる」
スイレン「ロベリア任せた!」
スイレン「星の魔女だっけ」
そう言うとスイレンはLARAに星の魔女について話し始めた。
スイレン「星の魔女はこの国を保つ重要な魔女。人の国でいう王様的な感じかしら。」
LARA「この国を保つ…?」
スイレン「ここ魔女の国は代々伝わる魔法でできた国。土地、空気、花。全てを創造する魔法。その魔法の為の魔力を供給し続ける存在。それが星の魔女。 」
LARA「魔力…。魔法…。」
ロベリア「よし、これでいいか?」
そこには服を持ったロベリアが立っていた。
スイレン「じゃあ着替えましょうか。」
手際が良い。髪を結い、服を着替えさせられた。
ロベリア「お?」
スイレン「あら、」
LARA「あ、えっと…」
ロベリア「黒目に黒髪か」
黒目に黒髪。この世界では黒目と黒髪は不吉とされてきた。
そのせいか、LARAにはうつむく癖がついていたのだ。その癖のせいかスイレンもロベリアも気づくことができなかった。
LARA「ごめんなさい、気持ち悪い…ですよね。」
ロベリア「いいじゃん、魔女っぽくて✨僕好きだよ、綺麗だし。」
スイレン「まぁ魔女の国でそういった風習は無いけど。」
LARA「そうなんですか…?」
スイレン「まぁ元々悪魔の使いとして迫害されてきた人の集まりだからね」
淡々と喋りながらもLARAのことをカバーするスイレンと、目を輝かせながら髪を触るロベリア。
ロベリア「いいな、黒髪。中々いないから服とか合わせるの楽しそうだな♪」
スイレン「元々黒髪なのは分かってたでしょ。」
ロベリア「来た時はボロボロだったし顔も見えなかったからな。ホコリ被ってたから灰色っぽくも見えたし…」
ロベリア「なんの服が似合うかな〜♪」
スイレン「なんでもいいけど早く着せてあげて」
ロベリア「はいは〜い」
上着?を羽織らされ、軽くメイクもされた。
ロベリア「お、いいね」
スイレン「うん、なかなか」
ロベリア「LARA見てごらん」
鏡を向けられる
黒い髪ツヤツヤのに黒い宝石のような目、鼻筋の通った顔。大きい瞳。
LARA「これ、私…?」
ロベリア「涙の印は隠しておいた方がいいぞ。」
LARA「涙の印?」
ロベリア「首にかかってるやつだよ 」
LARA「これなんですか?」
スイレン「魔女は魔法を教えてもらう為に印持ちの魔女に弟子入りするの。」
LARA「印持ちの…?」
スイレン「そう!印持ちの!」
スイレン「ある一定よりも上の魔女には印と言って目の下や、腕に模様が浮かび上がってくる。」
ロベリア「スイレンは涙の魔女。そして魔女に弟子入りした魔女は師匠の印を刻んだアクセサリーを貰う。」
ロベリア「マーキングみたいなものだな」
確かにLARAの首には涙の形をした青い宝石が埋め込まれたペンダントがかかっていた。
LARA「綺麗…。」
ロベリア「さてと、星の魔女に呼び出されてるわけだし、そろそろ行きますか!」
スイレン「そうね、流石に遅刻したら怒られるかしらね。」
LARA「星の魔女…。涙の魔女…。」
LARA「ね、ねぇ、ロベリアは印がないの?」
ロベリア「あぁ、それはな…」