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⑤こちらは連載作品となっておりますので、1話から読むことをお勧めします。
ぽんこつDayにつきだいぶ終わってる話になっちゃった
本当に5話で完結するのでしょうか……
あえて、問い詰めるような聞き方ではなく確認程度だと言うように質問を投げかける。
対してその事に興味が無いように、どうでも良いと言うように。
「………ぁの、ちょっと待って」
想像通りに重く考えようとしてしまうまろ。
それをどうにか否定したくて、思わずまろの握り拳に自分のそれを重ねた。
「うん、ゆっくりでいいからね?」
少し経ってからいつものまろだったらイライラするくらいのスピードで自分の膝から布団をどかし、ゆっくりと立ち上がるまろ。
それから少し立ち止まって考えて、歩き始めた。
まろが自分のペースで移動して戻ってくるのをゆっくり眺めながら、脳内で以前のまろと照らし合わせる。
頭働かせるのがしんどいのかなとか、思うところはたくさんあるけれど。
「これ、なんやけど、…」
震えた手でこちらに紙を差し出すまろ。
それに対してお疲れ様と言いながら、まろが俺の手に紙を乗せるのを待つが、それが俺の手にのることはなかった。
「…っは、ごめ…ぉれ、」
「ごめんごめん、しんどいことさせたね、…これ見てもいい?」
「……ゃ、…今度、で…ぃい?」
「じゃあまろの気が向いたらにしよっか」
「…ん”、~っ」
すると、顔を歪めたまろがいきなりがくんとバランスを崩した。
反射で立ち上がり急いで手で受け止めようと体が動く。間一髪で支えきれて、思わず安堵の息が漏れた。
まろを支えたままソファへ戻ると、まろは丸まるように小さくなった。まだ震える手を取り両手で包んであげると、少しだけ俺に身体を預けてくれた。
暫くして、飲み物を取りに行こうと立ち上がる。
ずっと俯いて黙ったままのまろから手を離すと、行かないでと言わんばかりに腕を引かれた。
「起きてた?飲み物取りに行くだけだけど」
「んー、…ぉいてかんといて、」
「じゃあおいで、ほら行くよ」
手を繋いで起こしてあげると、ゆっくりと俺の隣までちょこちょこ歩いてきた。
それを確認してから、まろに合わせて歩き始める。
先程洗ったコップを2つ出して、冷蔵庫を開ける。
…酒の缶が一つも入っていない。こんなこと初めてだと思う。
考えてみれば、さっき机に散らばっていた空き缶は、エナドリや炭酸の缶ばかりだった。
まだ会っていた頃も、いつも通り「酒だ酒だ!!」なんて叫んでいたことは覚えている。
「無いな」
飲み物どころか、そもそも冷蔵庫がほぼ空やんけ。
「…嘘やろ」
「こんなしょうもない嘘つくかよ」
「……買いに行く?まろも来る?」
一瞬いつも通りのテンションで会話出来た!と1人で喜んでいたら、まろは羽織っていた毛布の裾をきゅっと握って黙り込んでいた。今自分ができるのはどこまでか考えているんだろう。
しばらくすると、さっきよりも強い力で手を握ってきた。
「じゃあちゃんと上着着てて、今くし取ってくるから」
「…ん」
洗面所に行き、しまわれていたくしを取り出す。セットしていないまろの髪は言うほど跳ねていないから整えやすかったりする。
くしを持ってリビングに戻ると、ソファの下でまろが座り込んでいた。
「どしたの、登れんかった?」
「…力、…入らへんかって、…」
こりゃ見た目よりだいぶ弱ってるな、とまろを見つめながら思う。
支えてソファに下ろしてあげて、椅子にかけておいた上着を渡す。のそのそと腕を通して、未だ震える足をぱんぱんと手で叩くまろ。
頑張ろうとしてくれることに嬉しさを感じる。
「ないこ、…ぃく、?」
「ん、行こうか」
まろを立たせてあげてそのまま手を繋ぐと、まろの頬がほんの少しだけ緩んだのが見えた。
一緒に靴を履いて、一緒にコンビニまで歩いて行く。
いつもはこんなにゆっくりとした時間を過ごすことの方が少ないから、案外いいなと思う。
…多分、まろがいるからというのもあるのだろう。
好きな飲み物と、ストック用にもいくつか買って帰路に着いた時、まろが声を出した。
「…ぁのね、…明日びょーぃんやねん、…」
「あそうなん?定期的に行ってたりするやつ?」
「そう、……ないこが暇やったら、…着ぃてきてほしくて、」
1人なのがいつも怖いから、なんて俯きながら言うまろ。
でも、手はずっと繋いだまま。
「着いていっちゃおうかな〜、今日は俺1回帰った方がいい?」
「……ないこも帰らないと準備でけへんやんな、」
「…誰か呼ぶ?1人がいいならいいんだけどさ。」
そう言うと、何かに弾かれたように顔を上げる。さっき俺に迷惑をかけたくなさそうに返事していたから、大丈夫かななんて考えているのかもしれない。
「…なんかあったら、あにき…呼ぶ、かも」
「そしたら俺はまろが寝る直前に帰ろうかなぁ」
「…好きなだけぃてえぇよ、」
……可愛い
でも結局寂しいんじゃん。
家に帰って、さっきの飲み物をコップに注ぐ。
まろはそれを嬉しそうに受け取ってくれた。
けれどもうかなり疲れていたようで、飲み終えてすぐにぐたりとソファに体を預け、動かなくなってしまった。
「…まろ、もう寝る?」
「……ん、っ?」
「今日たくさん歩かせちゃったね、疲れたでしょ」
「…う”ーん、…」
ぴんと俺に向けて両手を伸ばしてくるまろ。
この癖はいつになっても変わらないな、なんて思いながら手を引いて立たせて、腰に手を回す。
そのまま一緒に寝室まで行くと、首まですっぽり布団を被って微睡み始めた。
「じゃあ俺はもう帰るよ、なんかあったらあにき呼べよ?」
「んー……」
反射のような生返事に苦笑しながら部屋を出る。
一応まろが起きた時にと机の上に色々と準備をして家を出た。
忘れないうちにあにきになにか連絡があれば行ってやってくれと連絡を入れ、帰り際に家によって合鍵をポストに投げ入れておく。
……まあなんか言われるかもしれんけど大丈夫でしょ
「…まろ、ゆっくりな」
「ぅひッっ、…あ゙にきぃッ泣」
ないこからの連絡を受けてから約4時間後、まろは俺の腕の中でなにかに震えている。
作業に没頭していて連絡に気づくのが遅くなった。
そのせいもありまろの不安が少し前より大きくなってしまったようで。
「息しよ、息」
「とりあえずふーって吐いてみ?」
「ん゙ッふ、…っひゅ、ぅッ…」
「ッぁ…こゎ”いのっ…!」
「大丈夫大丈夫、なーんもないから」
「もう無理」なんてうわ言のように繰り返し続け、逃れるように俺に体を寄せるまろ。
想定よりもかなり酷い状態に顔を歪めながらもより一層まろを抱きしめる。
すると少しは安心したのか、呼吸が穏やかになってくる。
「は、…っは……ぁにっッ、?」
「なーに、どしたん 」
「……ぉれもうやれん、…無理、…」
「…そうやな、疲れたもんな」
まろが腕を上げた拍子にちらりと見えた赤い線は見て見ぬふりをして、そのまままろを布団に寝かせる
「明日も出なあかんのやろ?…今はたくさん寝ようや」
「……ね、る…」
「うん、えらいえらい」
横になるとまろの方が背があるから抱き寄せるのに少し違和感があるが、まろはぴたりと俺に体を寄せて寝始めた。
「……何があったんやろ」
頬に残る涙の跡を拭いて、服の袖を綺麗に直す。
せめて今日だけは、まろがもう泣くことはありませんようにと願った。
To be continued…
コメント
2件
はあもうなりちゃんん😭😭😭😭 こういう桃黄が青さんのことよしよしえらいねってするやつほんとーーにだいすき😻😻 桃さんに渡そうとして渡せないのとかまじでありそうで倒立前転した。 次のやつでたらバク転しちゃうかも、、😰