むざむざと飲食店に敗退した私は、スーパーマーケットへ入った。
しかし、落ちたテンションも日本との違いに徐々に上がり始める。
まず目に入ったのが、リサイクル用の機械。
この機械に飲み終わったペットボトルや瓶などを入れると、お金が少し返ってくるのだ!
そのスーパー独自のブランドだと、その系列でしか換金できないなどの制約はあるが、これはありがたい。
大体ペットボトルが一本25セント、瓶が一本10セント。(€0.25が25セント)
ドイツは環境に優しいエコな国と聞いたけど、なるほど納得。
次に野菜の大きさや値段!
見たことのない野菜があるのはもちろん、我々日本人のよく知る野菜も、大きさや形状が違うのだ。
例を挙げると、夏に味噌をつけて食べると最高のアレ、きゅうりです。
これが太い、ものすごい太い。ズッキーニと見紛うレベルで太い。
多分太さは日本の3倍はあるんじゃないかな。
マッシュルームも、日本だと小粒なのが10個くらい入って3〜400円するが、ドイツだと
まるまる太ったのが30cm×20cmくらいの大きさの箱にパンパンに入って€1.6(240円くらい)
こんな感じで、見知った野菜でも価格や大きさ、形状全てが違って、なんでも新鮮に見えた。
ビールが水より安いのも本当だったし、ビールの品揃えも、一区画というより、一つの島全てビールが置いてある状態で、さすがビールの国だな、と思った。
ビールの島
そしてソーセージやチーズの品数!
壁に埋まったタイプの冷蔵庫、全面肉とチーズの島!
ソーセージも生のものから加熱済みのもの、そしてなんと生で食べられる豚ミンチもある!
メットという代物なのだが、恐る恐る口にしてみるもののこれがうまい。
法律で厳格に管理されているので、お腹を壊す心配も無いそうだ。
日本だと考えられないが、こっちの人からすれば生魚を食べる日本にも同じことが言えるんだろう。
そして、当たり前ではあるが魚の品数は両手で数えられるレベル。
そしてどれも加熱用である。マリネ用なのか、生で食べられるものもあったがこれが高い高い。
鮭が一切れで€3~4(420円~560円)するのだ。とてもじゃないが手が出せない。
まぁ、肉の方が好きな私からしたらそこまで大きな問題ではないのだけれど。
しかし、楽しい違いだけでなく、それに紛れて厄介な違いもある。
ドイツではミネラルウォーターが3種類ある。「medium・classic・still」の3種類だ。
実はこれ、stillだけがミネラルウォーターである。
他の種類は全て炭酸水なのだ。
炭酸が飲めない私にとって、これは大変だった。
もちろん初日に買ったのは、classic。
(昔ながらってんなら炭酸は入ってねえやな!)
そう思って買って、店前で吹き出したのは良い思い出。
そしてレジ、これも日本とは全く違った。
これは映画とかでも見たことがある。ドイツと言うより海外基準なのかもしれないが、ベルトコンベア式なのだ。
まず列に並ぶ、ベルトコンベアに物が置ける位置についたら、かごからベルトコンベアに商品を移す。
前後の人と会計が混ざらないように、私の商品はここからここまでですよ、という仕切りを置く。
レジの人に会計してもらいながら、会計済みの荷物をバッグに放り込む。
このバッグとはエコバッグや自分のバッグ。ドイツはさっきも言った通りエコ大国、袋は配布していないのである。
そして最後に支払い、という流れだ。
もしここでお金が足りなかったらどうするんだろうなんて考えながら、スーパーを後にした。
(8ヶ月住んだ今でも、そんな出来事はなかったので未だに対処方法は分からないが)
そんな文化の違いを感じながら家路につき、初日は疲れもあり、ぐっすり眠った。
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