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歪んだあなた

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歪んだあなた

2 - 隠した

♥

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2025年11月03日

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異変に気がついたのは、今日、12月1日。

生まれつき耳が聞こえない僕は

視覚を頼りにしているから、すぐに気がついた。


とりあえず…、若井たち、に会いたい、


言うつもりはなかったけど、

安心させてほしかった。

LINEにメッセージを送って画面を閉じる。


そしてそのまま早めの雪が降った地面を


_ザクザク_


と、踏みしめる。

おそらくそんな音だろう。

前に若井が教えてくれた。ろう者である僕に。


ついた、


若井の家についた。

呼び出したから涼ちゃんもいるだろう。


_ピーンポーン_


チャイムを押したはずだけど、

鳴ったかはわからない。

来ることを願いながらぼーっと待つ。


_トントン_


肩を叩かれ、意識をそちらに向けると

そこには涼ちゃん。


『おはよう、どうぞ、入って』


手話に慣れていないことが伝わる文脈。

頑張って練習してくれたんだな、

ありがたい。


『わかった、ありがとね』


こちらも手話で返して、頑張って読み取ったらしき

涼ちゃんのあとについていく。


_ガチャッ_


部屋に入るとソファに若井がいた。

若井は僕を見つけると巧みに手話をし始めた。


『元貴、おはよう』

『おはよう』

『今日はなにか用事、?』


『……さみしかっただけ、』


『そっか、なら涼ちゃんたちと

いっしょにおはなししようね』

『うん、ありがとう』


若井がにっこりと笑って会話は一回おわり。

そしてふたりが話しているのをぼーっとながめる。


僕は生まれつき耳が機能していないから、

口を見ても何をしゃべっているのか

分からないのだけど。


たぶん涼ちゃんは手話が苦手だから

「元貴なんて言ってたの?」

なんてところだろう。


_トントン_


『若井』

『ん?どうした?』

『やりたいことがある』

『お出かけ?』


『〇〇までにやりたい100のこと、みたいな』


『その〇〇ってなによ、』


『ひみつ!』


ひみつ、は涼ちゃんにも聴きとれたのか

会話に参戦…?しに来た。


『えー、約束ね、?』



『………うん』


きっと、ふたりは、

含みのある言い方をしたのを見逃さなかったかな。


まぁ、どっちでもいいけど。



『』…手話

「」…口での会話

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