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天使が滅んだ日。悪魔は、多分誰しもこの手記を読んだことがあるのでは無いだろうか。
かく言う、私もこの手記を何度読み返したことか分からない。
ここまで言っておいてなんだが、この手記の内容は間違っている。
そして、大半の悪魔は信じちゃいない。
この手記にはこう綴られている。
悪魔と天使の争いが起き、天使は負け滅んだ。
天使の生き残りは、敗北の証として羽をもぎ、人間としての生活を送っているのだと。
信じない理由は簡単だ。
数百年前は、悪魔と天使が友好的な関係を築けていたという証拠が上がっており、学校ではこれが嘘だと教えられるから。
少し偉い人が言えば、すぐに信じる素直さは悪魔には要らないと私は思うが、ただ悪魔の意見なんて揉み消されて終わりだ。
前置きはここまで。
私は、真実を全て知っている。
話す日は来ないであろう、この真実を誰かに届けたい。
っよし。
んー、書きますかあ。
そう言って私が伸びをしている所に、思わぬ人が来たのだ。
アキラ。
迎えに来てくれないから、僕から来ちゃった。
は、?
雲雀は〜?
ってか、なーに書いてんだよ!
雲雀は、仕事。
…ちょ、おい!やめろ笑
ねぇ。ちょっと話そうよ。
えぇ、勿論。
私は咄嗟に書いていた手記を隠して、この後に重要な話し合いがあるのだと、覚悟を決めた。