🗡side
「なァ早パイ〜」
「何だよ。」
任務終了後の夕飯の買い出し中。
デンジは俺を呼ぶ。
俺は値引きシールが貼られた肉を手に取りながら受け答えた。
コイツの事だからロクな事言わないだろうが…
一応聞こう、と耳を働かせると勘が先に働いたようだ。
「俺さ、ビームと付き合ってんだけど、エッチまだシてねェンだよ。」
「…は?」
「それでよー…」
「ちょっと待て。まだ頭が追いついていない。」
ビームとデンジが付き合っていると言ったか?
自問自答しながら頭をフル回転させて情報を整理する。
勘と耳は働くが頭は働かないようだ。
確かにココ最近2人の距離が近かった。
それに何かされる度にビームは真っ赤になっていて…
気になっていたが、そういう事だったのか。
全てが点と線で繋がり納得する。
「…で?何だ。」
「エッチするにはどうすればいい?」
性行為がしたい、というデンジに呆れるアキ。
「はぁ…お前段階踏んだのかよ。」
「わかんねェ。」
恋人である以上、段階は踏んだ方が良い。
わかんない、と答えるデンジを前に、アキは尋ねていった。
「キスは?」
「した。」
「ハグは?」
「付き合う前にした。」
「付き合う前じゃ駄目だろ。付き合ってからもしろ。…手は繋いだか?」
「…繋いでねェ。」
「お前なぁ…それもしないでやりたいとか言ってんのかよ。段階踏め。」
「ヤダ!俺今すぐしてェの!」
ヤダヤダ!と子供のように…いや、まだ子供だが、デンジは駄々をこねる。
「俺だってそーゆー歳だぜ?いいだろ段階踏まなくてもエッチくらい!」
「というかお前まだ未成年だろ。」
「法律では16からオッケーなんだぜ。」
「…何処で知ったそんなの。」
「とりあえずいいだろ!俺はするからな!」
「…好きにしろ。」
我儘を言う子供を後にして、アキは買い出しを続けた。
⚡️side
エッチしたい、という俺の相談に段階踏め、というアキ。
だが俺は思った。
チェンソー様絶対のビームなら段階踏まなくても俺ン事受け入れてくれるんじゃねェかって。
だから、俺は今日―
―行動にでてみることにした。
コメント
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やれやれしてるアキくんがてぇてぇ🤦♀️