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アズール両親の場合
「息子が迷惑を掛けた、申し訳ない。今日はお詫びと言ってはなんだが、たんと食べてくれ」
「家のアズールが迷惑掛けたみたいね、ごめんなさい。飲み物は何がいいかしら?お料理はお口に合いますか?デザートは何がいいかしら?」
「え、あ、いや謝らないでください!こちらこそすみません。アズール先輩がオバブロした原因って私達にあるんで…ほんと、すみませんでした!」
「あらあら、いい子なのねぇ。じゃあ、お互い様って言う事で頭を上げてちょうだい。私達もこの事に関してはもう何も言わないわ。それでいい?」
「………………」
「?どうしたの?ボーッとして…」
「あっすみません!いや、アズール先輩のお母さん、とてもお綺麗なのですね。つい見惚れてしまって…」
「あらまあ!綺麗だなんて…嬉しいわ〜!」
「むぐぐぐ!?く、苦しい!ちょ、落ち着いて下さい!!!」
「ブラウ、離しておやり。でないと窒息してしまう」
「あっ、ごめんなさい。つい嬉しくて抱き締めてしまったわ」
「あ、いえ、大丈夫です。あの、怒らないんですか?俺みたいなやつに奥さんが抱き着いてて…」
「?君は女性だろう?何を怒る必要がある?」
「あっバレてるんすね。学園長も知らんのにどうやって知ったんですか…学園長も私が女って分からればオンボロ寮を少しは修繕してくれんのかな…」
「…それはそれは。息子を助けてくれた恩人を学園長は“オンボロ”の寮に住まわせているのか。少し学園長とお話しなくては」
「あっ声に出てました?いや、そんなことしなくていいですよ。」
「あなた、私も一緒に行くわ。それと、自己紹介してなかったわね。私はブラウ・アーシェングロットよ。」
「自己紹介が遅れてすまなかったね、僕はクラーケ・アーシェングロット。君の名前は?」
「ユウ・コクブンジです__あの、ブラウさんの手に持ってるそれはなんですか?」
「ユウちゃん!可愛い名前ね!これはアルバムなの。アズールの小さい頃の写真もあるわよ〜」
「えっマジですか!?あの、もし宜しかったら見せてください!」
「その為に持ってきたんだもの!ほら、これはアズールが5歳の頃の写真よ!可愛いでしょう?」
「ブラウ!?それは…」
「はわわ…可愛い…まるってしてて可愛い…」
顔を手で抑えオタクと化しているユウにクラーケは少し驚いた様に目を見開く。幼少期のアズールは太っていてそれが原因で虐められていたから、今まで両親はともかく他人に“可愛い”などと言われた事がなかったからだ。ブラウはやっぱり!と満足気だ。2人は目を合わせ、そして頷く。
((この子にならここを嫁がせてもいい!))
「ねぇねぇユウちゃん!アズールの事どう思ってるの?」
思い立ったが吉日。ブラウは早速行動に出た。何処ぞのライオンの王見たく直球に嫁に来ないかと言わないあたり流石女子である。
「どうって…凄い先輩だと思いますよ。努力は誰にでもできる事じゃないですし。言われっぱなしにしないで、見返したいって思ってそれを行動にしたんです。それに、テスト対策ノート!あれ凄いですよね!あのグリムが80点取れる程なんて凄いですよ!アズール先輩は努力の天才ですね!ブラウさん達にとっても自慢の息子さんでしょう?」
「そう、そうなのよ!アズールは私達自慢なの!わかってくれるのね!ユウちゃん本当にいい子ね〜!!私の娘になって欲しいわ!」
「へへ、有難う御座います!私もこんな可愛いお母さんとかっこいいお父さんが居たら幸せだろうな〜」
「きゃ〜!嬉しいわ!ならアズールのお嫁さんとして来る?!」
「はは、私なんかにアズール先輩は勿体ないですって!アズール先輩は良物件だし私なんかよりいい人絶対沢山居ますって!」
「僕達は君に来て欲しいけどね。いい子だし」
「有難う御座います、お世辞でも嬉しいです!」
「うーん、鈍感なんだね。アズールに頑張れって言わないとな」
「?」
「鈍感な所も可愛いわ〜!アズールにアドバイスしなきゃ!」
「?あの、どういう意「父さん母さん余計な事しないでください!!!」アズール先輩!?」
「あらあら、聞こえてたの?」
「聞こえてましたよ!!ええ、思っきり聞こえてましたとも!!!何変な事言い出すんですか!」
「変な事とはなんだ。僕達はお前の為にやっているんだぞ?」
「余計なお世話です!!……監督生さんは僕が落とします。男として、手を借りずに1人でやってみせます。海へ引きずり込んでもね」
「そうか、決めたからには必ず成し遂げるんだぞ」
「父さんに言われずとも」
「さっきっから何の話してるんです…?私殺されんの…?」
「するわけないでしょう!!!!」
アズールの母親→名前:ブラウ・アーシェングロッド
性格:鬼○の刃の甘○寺○璃みたいな感じ。あそこまで誰にでもきゅんきゅんしないけど、めちゃくちゃ乙女なお母様。
ブラウはオランダ語で青という意味。クラーケは忘れた( ᐛ )確か海か青だった気が…