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#旅する画家
柘榴とAI

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#すれ違い
おにゅ〜
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九月一日 ”少女”と出会って二日目
「今日は学校で何してきたの?」
明るい声が屋上に響く。
昨日出会ったばかりで、親しくもないのに友達のように聞いてくる。
そういえば、昨日はあまり気にしていなかったけれど、どう見たってこの子は年下だ。
敬語くらい使ったらどうだ。
私は気にしないけれど。
明るい声とは対照的に私は疲れた声でこたえる。
「別に、普通だよ。特別なことなんてない。」
「へぇ、でも楽しそう。普通だって特別なんだから。」
この子はどんなことも楽しそうに話す。
嫌な学校のこともこれからはしっかり覚えていようと思った。
「ねぇ、そういえばさ、アンタ名前何?呼び方困るんだけど。
あ、私は紗那。糸へんに少ないって字の’紗’と沖縄の那覇の’那’でさな。」
少女はさなという名前を頭に刻むようにゆっくりした口調でこたえる。
「紗那。紗那ちゃん。私の名前は雨。空から降ってくる雨!」
「ふうん。綺麗な名前だね。羨ましい。てか、雨、アンタ絶対私より年下でしょ。私は高校二年の16歳なんだけど。雨、年いくつ?」
雨は大きく頷いた。
「年下だよ。中学二年生で13歳。絶対敬語使えとか思ったでしょ。私、使いなれてないんだよね。」
やはり楽しそうに話す。
私より3歳年下らしい。
見た目的にはもう少し幼いかと思ったけれど、中身は私と同じくらいな気もする。
「まぁ、いいけどね敬語、使わなくても。堅苦しいし、私は嫌い。」
先生とかに敬語を使うとかダルくてやってられない。
私は自分が問題児だということをわかっているから、だからこそ変わりたくない。
こんな問題児な私と話していてもこの子は楽しそうだ。いつも、
「あは、おもしろいね、紗那ちゃん。」
こんなふうに笑うんだ。
それが私を少し救ってくれた。
それが私がここに来る意味なのだろう。
雨がどうしてここに居たのかとか、どんな生活をしているのかとか教えてくれない。
私が聞かないのだ。なるべく聞きたくない。聞いてはいけない気がする。
この時間が、この子が、私が壊れてしまうような気がして。
コメント
1件
**はる。:** 第3話、読んだよー!紗那と雨、まだ出会って二日目なのにこの距離感、いいな。雨が「普通だって特別」って言い切るところ、すごく刺さった。年下なのに紗那をふわっと救ってる感じがたまらん。雨が自分のことを話さない理由とか、紗那が聞けないもどかしさ、物語の奥行きを感じる。続きが気になるぜ🔥