Side木葉
例の件について作戦会議するために木兎も呼んで3人で話そうってことになったのだが俺は担任に呼び出されてて少し遅れて約束していた空き教室についた。
「あの…木兎さん…」
「急に呼び出してどうしたんだ?」
「えっと、大変申し上げにくいのですが…俺…」
これはもしや…!?赤葦ならやりかねない!
俺は教室のスライドドアを勢いよく開けた。
「ちょっとまったぁぁあ!」
これはあれだろ?赤葦は木兎に迷惑かけたくないとかいう思いで別れを切り出してるクラスの女子が話してた兎赤あるあるな展開だろ!?
こいつら悪くないのにあんな先輩のせいで別れるなんて俺が許せん。
それにそんなことになったら確実に木兎がしょぼくれてめんどくさい!
「何やってんすか、木葉さん」
「何ってお前が木兎と別れようとしてたから!」
「ええぇえ!赤葦俺と別れたいの!?俺の事嫌いになった?」
木兎の叫び声が響き渡る。
「え、なんでそうなるんですか」
半狂乱になった木兎を落ち着かせ俺の早とちりだったと分かり本題に入る。
赤葦が木兎との関係のことで先輩に脅されてることを木兎に伝えた。
話を聞くなり木兎は
「気づいてやれなくてごめん」
と赤葦に抱きついて謝っていた。
「それで作戦会議なんだけど、これからどーするよ?」
「赤葦は呼び出されても勝手に行くのもうダメだからな!」
「わかりました。でも先輩は写真持ってますし ばらまかれたら木兎さんの交友関係に支障が出る可能性が…」
写真のことなら…
「写真は別に罰ゲームで手繋いでたとでも言っとけばいいんじゃない?」
赤葦がその発想はなかったというような顔をする。こいつ頭いいのによっぽど追い詰められてたんだな…
「なんか言われたら俺に罰ゲームでやらされてたとでも言っとけよ」
「ありがとうございます。」
「でも、赤葦を酷い目に遭わせたやつ許す訳にはいかないでしょ!」
木兎の言う通り。俺も写真や2人が付き合ってる事実なんかはなんとでもごまかせるけどあの先輩をどうにかしないと
「俺は大丈夫なので…下手に先輩を刺激して木兎さんや木葉さんがターゲットにでもされたら困るので」
ホントに木兎には勿体なすぎるなこの嫁。
結局なかなか先輩への制裁方法が思いつかないまま時間が過ぎていた。
「ところで俺以外にお前らが付き合ってるの知ってる人いたりする?」
「黒尾だな!っていうか付き合う前から気づいてたらしい!!」
「なんですかそれ初耳なんですけど!…じゃあ多分孤爪も知ってます。この前会った時攻略クリアおめでとうって言われたけどそういう意味だったのか…」
音駒の2人なら気を使わず先輩のこと愚痴れるしちょうどいいな
「ならその2人にも相談してみる?俺らで話し合ってもいい案浮かびそうにないしさ!」
ということで黒尾と孤爪に相談する事になった。
……To be continued
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