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2話



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●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・














村に足を踏み入れてから、何も言わずに歩き続ける。

皆も何か言いたそうだけど、なぜか口をつぐんだまま。

この村は、ただの廃村じゃない。

”異常な静けさ”だけが漂っていた。

家々はどれも古くて、窓のガラスが割れている家もあれば、屋根が崩れ落ちている家もあった。

歩くたびに、木の床が軋む音が耳に響く。

けれど、誰も人の気配を感じない。


「これ、誰か住んでるのかな…?」


しにがみがボソッとつぶやくけど、その声もどこか不安げだ。

俺は何度も視線を周囲に向けたが、何も見当たらない。

ただ、目の前に広がるのは、ぼろぼろの家々と埃だらけの空気だけだった。


「ぇ、ちょっと待て、これおかしくね?」


トラゾーが足を止め、足元に落ちていた古い新聞を拾い上げる。

その新聞は、見たことがないフォントで”昨日の新聞”と書かれていた。

時刻は明け方。

日付は——去年の秋


「、これ、どういうこと、?」


しにがみが聞くけど、俺はそのまま黙って新聞を見つめていた。

何かが、確実におかしい。

時が止まっているわけじゃない。

けど、この村に関してはまるで時間が歪んでいるみたいな感じがする。

目の前の風景は、間違いなく現実だ。

でも、この村には何かが足りない。

人がいないはずなのに、空気の中に誰かがいるような気配がする。


「皆、こっち来て…!」


クロノアさんが不意に叫ぶ。

その声が、普段よりも少し高くて震えている。

足を速め、彼の元に駆け寄ると、彼が指さす先に――



井戸があった。



井戸は、村の中央にひっそりと存在していた。

周りは草が生い茂っていて、まるで誰かがそれを無理やり隠しているかのようだ。

その井戸の周りには何かが埋められているのか、土が少し盛り上がっている。


「これ…どういう意味なんだ、?」


クロノアさんが井戸を覗き込む。

その瞬間——。


「ッ待ってくださいクロノアさん!」


俺は思わず叫んだが、クロノアさんはすでに井戸に身を乗り出していた。

目の前で、彼がその井戸を見つめる目が何か異様な輝きを帯びていた。

まるで、井戸の中に何かが見えているかのように。


「クロノアさん、そこから離れてくださぃッッ!」


俺は腕を引っ張り、彼を無理やり引き戻す。

でも、彼の顔はどこかおかしかった。

目が、異常に輝いている


「な、…俺…。」


クロノアさんの声が震えている。

彼が井戸から離れると、顔色が急に悪くなる。

そして、俺たちはその瞬間——

何かの気配を感じた。

振り向くと——

村の遠くから、何かがゆっくりと近づいてくる。

それは、まるで影のように動いていた。


「おい……。」


トラゾーが目を見開いて言う。

俺も気づく。

何かが動いている。

でも、それは確実に「人」ではない。

何か、わからないものが近づいてきている。


「ッッ、は、早く車に戻りましょぅ、!」


しにがみが叫ぶ。

俺たちはそのまま村を走り抜け、車へ向かう。

だが、車に着いたとき——


「ぁ、あれ、?」


車のエンジンがかからない。

俺たちが戻った瞬間、すでに車は動かなくなっていた。

何度も鍵をひねり、エンジンをかけようとするが、

車は動かない。

まるで——ここから出られないかのように。























●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・











next~3話


【閉ざされた村】




車のエンジンがかからなくなり

逃げる手段がなくなってしまったぺいんと達はどうするのだろうか?






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