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肩の傷を押さえつつ、シャットは翼を広げ、触手と電撃を連動させてリアンナの攻撃を受け流した。
リアンナは冷たい瞳で笑う。
リアンナ「まだ、私に勝てると思っているの?」
シャット「……あなたの天国ごっこは、ここで終わりです」
電撃が指先から迸り、リアンナの刀を弾く。触手が一瞬で彼女の周囲を取り囲む。
シャット「リアンナ…」
名前を呼びながら微笑む
シャット「あなたの武器が刀で…
良かった」
そう言うとシャットは空に向かって手を伸ばす
リアンナ「何言ってんの?」
シャット「…私は人を好きになってしまいました
その時私もう命なんていらないと思ったんですよ
その人が死ぬんだったら」
その瞬間リアンナの刀は光り雷が落ちる
リアンナ「あ゛ッ!!」
短い悲鳴
シャット「彼にとっては私はどのような存在かは存じ上げませんが
彼が傷を負うほど戦い、守ったのなら私はここを守りましょう」
シャットは肩を押さえ、息を整える。血が指の隙間から滴る。
シャット「……終わった……」
だが、背後でアダムの笑い声が響く。
アダム「おいおい…俺と戦う気はあるのか?」
シャットは振り返り、翼を広げるが、傷のせいで力が思うように出ない。
シャット「……無理はできませんね…」
アダム「ふん、逃げるのか?クソビッチ!」
シャットは短く頷き、翼で地面を蹴る。血を撒きながら、一瞬で距離を取る。
シャット「戦略的撤退です。生き延びなければ、仲間を守ることもできませんから…」
アダムは歯噛みしながら、追いかけようとするが、シャットの影が地面を滑り、速度を上げる。
シャット「……次は…あなたに勝つための準備をします」
血と闇の中、シャットの姿は影と共に消え、戦場には静寂と緊張だけが残った。
シャット「…あとは…任せますよ…ルシファー…どうせ来るでしょう」
指輪をみつめて握りしめる
シャット「…アル…」
一瞬気を失う
そして聞き覚えがある声がする
??「おいおい、ボロボロだな」
シャット「…ヴォックス…」
ヴォックス「今ならお前の魂取れるな」
シャット「やめろッ…」
ヴォックス「まぁ、反抗するお前の方がいいからな」
そう言ってシャットの肩にタオルを当てる
シャット「痛いよ…」
ヴォックス「文句言うな」
シャット「…なんでここに来たんですか?」
ヴォックス「お前らの戦闘見てて飽きた」
シャット「意味不明」
ヴォックス「本当の目的はお前が死んだら…」
シャット「死んだら?」
ヴォックス「私の計画が狂うからな」
シャット「…そうですか
じゃあ私行きますから」
ヴォックス「ダメだ行くな」
シャット「なぜ? 」
ヴォックス「見てみろ」
モニターを差し出す
シャット「…ルシファー…やはり来たんですね」
ヴォックス「お前が気絶してる間に本当に間一髪だったぞ」
シャット「…なら私の出番はいらないですね」
ヴォックス「じゃあ俺は戻る
勝利の歌を歌わないとな」
そう言って電気のように消える
シャット「…はッ…いつでも自分の時代だと思うなよ…
機械はいつか壊れる」
血と闇の中、シャットはゆっくりと意識を失った。翼は重く、肩の痛みが全身に響く。
――そして目覚める。
まぶたを開けると、そこは戦場の中心ではなかった。静寂だけが広がり、地面には戦いの跡が散乱していた。空気には燃えた硝煙の匂いと、静かな勝利の余韻が混じっている。
シャットは肩を押さえ、ゆっくりと起き上がる。指先にはまだ血が滲んでいたが、胸の奥には安堵が湧いていた。
シャット「……ここは……」
視線を前に向けると、アダムは倒れており、リアンナの姿もない。天使たちも撤退し、地獄には再び支配者の静けさが戻っていた。
シャット「……終わった……」
空を見上げると、微かに風が翼を揺らした。肩の傷は痛むが、生き延びたこと、そして仲間たちを守れたことの実感が、痛みを少しだけ和らげる。
シャットは指輪を握り、淡く光る輝きを見つめた。