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たんじぇろ逆行物語ー
最終選別が終わった。怪我も無かったし、手鬼を倒せたし、万々歳だろう。
禰豆子に早く会いに帰らなくちゃな…。
ーーーーーーー竈門炭治郎、ですか…ーーーーーーー
「禰豆子ッ!」
あぁ、良かった、いた。いなかったらどうしようかと思った…。
2人で抱き合っていると、何処からか鱗滝さんが抱きしめてきた。
「よく、生きて戻った…!」
懐かしいなぁ、鱗滝さん。今は堪能しよう。
数日後、隊服と、鋼塚さんがやってきて刀を貰った。今回は何色だろうか。
「さぁさぁ、抜いてみなぁ、この刀は別名色変わりの刀と言ってな、持ち主によって色が変わるのさ」
とうねうねしながら言ってくる鋼塚さん。
「分かりました!」
ズズズズズズ…
「く…ろ?」
いや、黒ではない。少し赤みがかっている。前とは違う。
「おぉぉー!赤みがかってるなぁ!」
嬉しそうにしている鋼塚さんを見て、あ、今回は締められなかった、と安心する。
もうすぐあの任務だろう。準備しなければ。
ーーーーーーーカァァァ!ーーーーーーー
「きた、」
「カァァァ!任務、任務ゥ!」
二度目のこの任務、成功させなければ。
静かに意気込み、刀を握りしめた。
「禰豆子、禰豆子」
行くぞ、と声をかける。日光に当たらないように細心の注意を払って。
「では、行ってきます、鱗滝さん」
ーーーーーーー錆兎と真菰によろしくーーーーーーー
「なぜ…なぜお前が、死んだあの子たちの名前を知っている」
数刻後、街に着いた炭治郎と禰豆子。和巳さんを見つけ、前回と同じように助けていく。と言っても、日の呼吸を使うし、一度目を経験していて強い、と思うから瞬殺だったが。
「では」
「すまない!ひどいことを言った!」
また、このように苦しんでいる人がいる。鬼舞辻無惨、お前は必ず、俺が倒す。
縁壱さんの想いを、繋ぐんだ。
そう、決心をし、服を強く握る。箱の中の禰豆子が、心配するようにカリカリ、としてきた。
「大丈夫だよ、禰豆子、ずっと一緒だ」
安心させるように、心の内を気づかれないように。
「みんなを、探さないと…」
煉獄さんも、しのぶさんも、玄弥も、時透くんも、伊黒さんも甘露寺さんも、ひめじまさんも、誰も死なせない。俺が、今より強くなって、誰も死なない世界になるように。
善逸、また、お前に会いに行くよ。伊之助、お前に会いに行くよ。カナヲ、銅貨に頼らず、自分の心をよく聞くように、なれたらいいな。それを、俺が手伝えたらいいな。玄弥、今度こそお兄さんとしっかり和解できているといいな。