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ある夏の日の事だ。
俺は今、全く知らない電車に揺られている。
…分かりやすくいえば、家出をした…。
親に進路の事で 文句を言われて…
ムッとして言い返したら、怒られて…。
イラッっとして、黒のポーチバックにスマホと財布だけをねじ込んで勢い任せに飛び出した。
すぐ来た電車に何も考えず適当に乗って、
下りに下って来た。
雲行きは怪しく、 昼だと言うのに外はどんより暗かった。
ふっと湿気を帯びた風が体に纏わりついた。
「うっ…気持ち悪っ…」
来るんじゃ無かったと思ったが家に帰る気も
さらさら無かった。
「絶対…帰らない…」
俺は駅の改札を抜ける。
これが不気味な旅の始まりになるだなんて
おもってもいなかった。