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いつもの森に戻り、木の上でうとうとと、船を漕ぐ。
私は光の精霊で、カイル達が居る村の光を保たないといけない。
近いほど、光は強くなり、遠くなるほど、光は弱まる。
なので、私は必然的に森で寝ないといけない。
瞼を閉じ、私は眠る。
◇
目を開ければ、大きいお城と柑橘系の色の屋根に白色の壁の家が並んでいる。
人の気配は無く、所々に赤い液体がついていた。
匂いを嗅いでみれば、鉄が錆びたような異様な匂いだった。
…もしかして、血!?
私は石煉瓦の道を通っていると、叫び声が聞こえた。
それは女性特有の甲高い声が聞こえた。
私は風魔法で声の主の方へ向かった。
そこは酷い有様の光景だった。
騎士達が精霊と戦い、鈍い音がその場に響く。
精霊の苦痛の叫び、精霊の怒りの叫び、人間の怒りの叫び、人間の命乞いの叫び。
何もかもが鮮明に聞こえた。
私は屋根の上で腰が抜けた。
「な、んで?また…」
殺されたはずの精霊が私に近寄ってくる。
『あなたが人間と仲良くするせいで!!』
『あなたが悪いのよ』
『精霊の掟を破るの?』
ある精霊は目をくり抜かれる、ある精霊は耳をもぎ取られ、ある精霊は羽を奪われていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
私は謝ることしかできず、泣きながら謝っていた。
◇
勢いよく起き上がると、曙だった。
「はぁ…、はぁ…。あ、あ…」
私の目から涙が溢れ出す。
…これは精霊狩りで亡くなった、精霊の悲しみ?
精霊狩りの頃は私は生まれておらず、その一年後に私は生まれた。
『リリー、大丈夫!?』
私の異変に気づいた、ピクシーが私の側に駆け寄る。
私は頷き、笑った。
その笑顔は痛々しかったらしく、ピクシーは私の肩まで来て、側を離れなかった。
…私はどうすればいいんだろう。