テラーノベル
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krさん、pnさんがログインしました。
先程まで満たされていた空気が、静寂と化した。
「、!!」
慌ててシーツを手繰り寄せ頭から被る。
「っ、み、るッなぁ…っ!」
引かない熱より、大事な友人たちにこんな姿を見られた方がショックだった。
近寄ろうとする2人を威嚇する。
「くるなッ、…こないッで、くださぃッ…」
手負の獣ように唸る。
でもそれを臆さず2人は近寄り、ギシリとベッドが軋んだ。
「トラゾー」
「何があったんだよ」
俺を挟むように隣に座る2人の声は優しい。
そんな声を聞くだけでじわりと目元が熱くなる。
「俺らに言える?…ゆっくりでいいから、話してくれる?」
「トラゾーが言いたくないってんなら、俺たちも無理には聞かねぇよ」
ぼろっと我慢して押さえ込んでいた涙が崩壊したように落ちる。
「ぅゔッ、ぺいんとっ、くろのあさんっ…ッ」
詰まりながらも事の経緯を話した。
静かに聞く2人の顔が徐々に般若のように変わっていくのを見て、幻滅されたと更に落ち込む。
「バカ、トラゾーには怒ってねーよ」
「そうそう。俺らが怒ってるのはトラゾーをこんなとこに閉じ込めて傷つけて泣かせた奴に対してだから」
シーツが肩を滑り落ちたのをクロノアさんが直してくれて、落ちる涙をパーカーの裾で拭いてくれた。
「うーん、でも条件クリアしないと出れないのは困ったな…」
立ち上がって部屋の中を歩いて回るぺいんとは壁をコツコツと叩いたりしている。
「ったく、趣味の悪いことする奴がいんだな」
「トラゾーしんどいよね?…せめて、水でもあればな…」
残念なことにそんなものはなかった。
あくまでも俺のナカで相手に射精させるのが解錠の条件のようだ。
友人にそんなこと頼めるわけもないし、ましてや男にこんなこと頼まれるなんてトラウマものだろう。
と言うより、俺のあんな姿を見た時点で幻滅もしてるだろうしトラウマにさせてしまっただろう。
「ごめん、なさぃ…ッ」
最初より落ち着いたのか、だいぶ熱をコントロールできるようになった。
「だから、トラゾーはなんも悪くねぇだろ」
「そうだよ。トラゾーは被害者じゃん」
その優しさが逆につらい。
「だっ、て…きもち、わるぃ、もん、みせたから…やだったろ…?おれの、あんなッ、はしたない、すがたッみて…」
コントロールできるようになったとは言え、暴れようとする熱が容赦なく内側から責め立ててくる。
自分で言って自分が情けない。
これじゃあ、抜けてるやドジすることあると言われてるのも否定ができない。
「きらぃに、なったよな…ぉれのことッ、なんて…」
肩にかかるシーツを握りしめる。
恐ろしくてぺいんとの顔もクロノアさんの顔も見ることができない。
「こんな、きもちわるぃ…おれなんて…ッ」
「…誰が誰を嫌いになるって?」
「へ…っ?くろのあ、さん…?」
「誰がそんなこと決めたんだよ」
「ぇ、?…ぺ、いんと…?」
「驚きはしたけど、こんなことで嫌いになるわけないでしょ。寧ろ…」
ばっと肩にかけていたシーツがクロノアさんに奪われる。
咄嗟に反応できずに、またしても俺は全裸で恥ずかしい姿を晒すことになった。
「寧ろ都合がいい、かな?」
「く、ろの、あ、さん…?」
雲行きが怪しくなる。
何か、2人の地雷を踏んでしまったのだろうか。
自分の言ったことを反芻するものの分からない。
「まぁ、確かに。…鈍感なお前は知らないかもな?俺らがどんな感情向けてるか」
「ぺいん、と…?」
ハッとした時には天井を見上げていて、手を押さえつけられていた。
「な、ん…で…?」
「悪ぃけど、気持ち悪いとか幻滅したとか全く思ってねーから」
「トラゾーのナカに射精すれば扉開くんだよね?じゃあ、トラゾーにとっても俺たちにとっても好都合だね」
クロノアさんの口から聞きたくもない単語が飛び出す。
「いい人ぶって弱くなったところを堕とすつもりだったけど、……そうだ、トラゾー。お前はひとつだけ俺らの地雷踏んだんだよ」
「ぇ、あ…ッ?」
「俺たちがトラゾーのこと嫌いになるわけなんかないんだから。普段、どれだけ我慢してたか知ってる?」
「お前のあの服を引っ剥がして、身体中に俺らのモンって痕つけて、ココに俺ら以外のモノ咥えられないくらい俺らのことしか考えられなくしてやりたいほど犯したいって思ってたの知らんかっただろ?」
優しい2人の面影はなく、欲に忠実な顔をしている。
「奥の奥まで挿れて、泣いて嫌がってもいっぱい突いて俺たち以外受け入れられないカラダにしたいって思ってるんだよ」
「だから、トラゾーが思うほど俺らって優しくねぇの」
「ごめんね?でも、手に入れたいって思う子がこんな条件で苦しんでるなら助けてあげないとね?」
「ひ、ぅっ…♡!!?」
落ち着きかけた熱を引き摺り出される。
「トラゾーの方が幻滅しただろ、俺らに」
「こんな感情向けてるって知ったら、俺たちの方こそ嫌われちゃったかな?」
ぶわりと熱が広がっていく。
抑え込まれかけた熱がぶり返したかのように、倍増して俺のナカを侵していく。
だから申し訳なさそうに眉を下げる2人に、首を横に振った。
「そ、ッんな、わけなぃ゛…おれが、ふたりをッッ、きらぃになんかっ、なる…わけなッ、っ、ひぁ゛あっ♡♡⁈」
ナカにぺいんとの指が入ってきた。
「こんナカに入ってもいいのか?俺らに、それさせてくれんの?」
「俺たちに、やらせてくれるの?」
「ふ、たりがッ♡、ぃい゛っ!ほかの゛、やつはッ…、いや゛だッ♡!」
「「ッッ〜──♡!」」
ナカを弄っていたぺいんとが指を抜く。
「やばッ…俺、こんな興奮したの久々かもしんねぇです」
「あはは、俺も。手加減してあげれないかも」
「しなくて、ッいいっ♡いぃ゛ですっから、ぁっ♡」
「「ははっ♡後悔すんなよ♡」」
押さえられていた手が離される。
「ほらおいで、トラゾー♡」
腕を広げるクロノアさんにぎゅうっと抱きつく。
安心してへにゃりとだらしなく笑うと、隣にいたぺいんとは顔を押さえていた。
「!!、あ゛ーくそっ!スマホねぇから今のトラゾーの可愛い顔撮れなかった!」
「えー…俺も見たかったよ…」
クロノアさんが顔を覗き込んできて、何のことだと不思議に思って首を傾げる。
「いや、可愛すぎでしょ」
ぞわぞわする肌を擦り寄せた。
落ち着いてきたのに、再びひろがる熱をどうにかしてほしくて。
「はやくッ、…さわって、くらさぃッッ♡」
「あ、ごめんごめん」
クロノアさんの膝の上に乗せられる。
「トラゾー♡」
背骨をなぞるようにして上から下へ向けて撫でられる。
尾骨のあたりでクロノアさんは手を止めて、猫にするようにトントンと軽く叩いてきた。
「ふゃっ♡⁈」
「猫ってここを撫でてあげたり、軽く叩いてあげると喜ぶんだよ」
「ん゛ぅッ、ぁ゛う♡」
「気持ちいい?トラゾー」
耳を甘噛みされて囁かれる。
「にゃ゛っ♡!?」
「あは♡猫みたいな啼き声だね♡」
ふと首元が擽ったくなって何事かと振り返ろうとした。
「猫なら首輪着けとかねぇとな♡」
ぺいんとが箱に巻かれていたリボンを俺の首に苦しくないくらいに緩く結んでいた。
「トラゾーらしい色だね♡」
緑色のそれを見てクロノアさんが笑った。
「逃げられないようにここ出たら首輪でも買います?」
「そうだね。できればそれぞれの色のを買って着けたいかな」
「何色でも似合いそ」
クロノアさんがぺいんとと目を合わせて話し出す。
「水色とオレンジと緑、ね」
「そうだ、俺らに抱いて欲しい時は緑で、それぞれの時はその色の首輪着けて貰いますか?」
「いや、そんなことしたら俺たちの色、使う時ないんじゃない?トラゾー優しいからどっちか1人とかできなさそうだし」
「あー、確かに?欲張りさんだもんな?」
ぺいんとが俺の胸に手を這わせる。
「ま、着けれるとこは何も首だけじゃないし、使い方もたくさんあるからな♡」
胸の中心を片方は爪で弾かれ、片方は抓まれた。
「ひゃん゛ッッ♡⁈」
「可愛いな♡」
「ね♡?」
尾骨を撫でていたクロノアさんはゆっくりとソコに指を這わせて挿れてきた。
「トラゾー、じゃあ今、このナカに俺の指、何本入ってるか分かる♡?」
ナカをバラバラに動く指が弱いトコとか感じるトコを触っている。
「ひっ♡!ふ、ぇ♡?ぁッ?、に、ほん…♡?」
「残念、3本でした♡」
ぐりっと押さえられて背筋に電気がはしったように震えた。
「ひゃ゛うっ♡⁈」
「こんな簡単に入っちゃうくらい、自分で弄ってたの?可愛いね♡」
やらしい音が耳につく。
「トラゾー背中真っ赤。項まで赤くなってるやん♡」
ぺいんとが今度は項を撫でてきた。
「ぁ゛ッう、っ♡!」
どこを触られても、全て快楽に変換されている。
信頼してる人たちだからこそ、身体も強張ることがなかった。
「超信用されてんだな俺らって」
「ここで警戒されたら傷付くよ」
クロノアさんの首にしがみつく。
「もぅ、ッ、いいですッッ♡はゃく、おれのナカッ♡ぃれへっ…ください、ッ♡」
クロノアさんの耳元で懇願する。
意図的でなく偶然に。
「…、はは…ッ♡その声、ヤバすぎ♡!」
「ん、ふぁ゛ッ、あぁっっ♡!」
焦がれていた熱に身体が震えた。
「はッ、ぅあ゛、ふっ♡くぉのあ、さッ♡きも、ちいいれすっ♡!」
「よかった♡」
にこっと笑うクロノアさんが嬉しくて間の抜けた顔で笑い返す。
「っっ〜〜!その笑顔、ヤバすぎだろ…ッ♡」
「ひゃ゛うっ♡⁈」
俺のナカで大きくなるクロノアさんのモノがもっと奥を突いた。
ホントに心も身体も満たされてる気がしてぽろっと涙が落ちる。
「ぅ、れしぃ…っ♡」
「泣かないでよ、トラゾー」
「らって、ほんとにッ…うれしいか、ら…ッ♡」
「トラゾー、俺らはずっとお前のこと好きでいるし、こんなことで見放したりしねぇって」
「ぺいんとッ…♡」
「さっきちょっと怖がらせたかもしんねーけど好きだからこそ、トラゾーに信じてほしかったんだよ」
後ろからお腹を押されつつぺいんとに囁かれる。
「ぁ゛、ッ♡」
「全部、任せてほしい。身も心も、俺らに」
「俺たちは、トラゾーの全て受け止めるよ。トラゾーが逃げられないくらい、たくさん甘やかして溺れさせて依存させて俺たちナシじゃダメなくらいにしてあげる」
「俺らの全部やるから、トラゾーの全部も俺らにちょーだい?」
待っていたかのような言葉に、嬉しくて全部をあげたいと、差し出したいと思った。
「ぁげるッ♡おれの、っぜんぶ、やるから♡、ぉれのことッはなすな…っ、はなさなぃれ、…ッッ♡♡!」
ナカにいるクロノアさんのがまた大きくなって、奥の方に熱いモノが注がれた。
「ははッ♡じゃあ次はぺいんとにもトラゾーのココ、あげてね♡?」
「ん、ぅ…っ♡」
自分でソコを広げてぺいんとの方を振り向く。
ドロリとクロノアさんの出したモノが太ももを伝ってシーツに落ちる。
「ぺいんと♡、ぁげる…ッ♡」
「あ゛ぁ゛!お前のそういうとこ!可愛くてヤバすぎ♡!」
蓋をされるようにしてぺいんとのモノが入ってくる。
「や゛ッぁ゛ああ、っっ♡♡!」
「はッ♡♡!俺も全部やるからちゃんと受け取れよ♡!」
「ふあ゛っ♡!」
「トラゾー♡」
顎を掬われてクロノアさんの方を見るように顔を上げられた。
「キスしていい♡?」
「しへ、ッ、くらさぃ♡!してほしぃですッ♡」
「ははっ♡マジで可愛すぎる♡」
クロノアさんの端正な顔が近付き、唇が触れ合う。
「んンっ♡」
すごい多幸感。
ふわふわと心地のよい感触。
ぺいんとに奥を突かれて口が開いた瞬間にクロノアさんの熱い舌が入ってきて口のナカを撫でられたりした。
「ふっあン♡!ん、ぅっ、んん〜♡!」
「締め付けやばっ…♡」
腰を痛いくらい掴まれても、その痛みすら幸せに感じていた。
「トラゾー、あとで俺ともキスしよーな♡?」
「んっ♡!」
膨れていくお腹が、満たされていく心と快楽を受け入れた身体を物語っている。
ぺいんととクロノアさんからの想いが嬉しくて、それに応えたいと、俺自身の身体が2人の全部を受け止めたいと変わっていった。
きっともう後戻りはできない。
あるのは俺らにとって引き返せない、俺らだけが幸せな道だけだ。
俺の首元を緩やかに絞めるリボンのように、この先、着けられる首輪のように。
俺はこの2人に全てを託すことになるのだろうと嬉しさで目を細めながら思っていた。
コメント
2件
んん”ッ!! トラゾーさん可愛すぎる…♡♡ 首輪とか最高かよ(喜ぶのそこかよ) あの2人ってあの2人かぁ〜 色んなレパートリーがあって幸福すぎる〜"(∩>ω<∩)" (やっとコメントできたクラゲでしたm(*_ _)m)