優の人生はあまりにも残酷で過酷な人生だった
両親を幼い頃に亡くし、親戚中をタライ回しされ、あまり良くない家庭に引き取られたらしい。
オメガという性で、仕事は続かず、客には気味悪いと言われ、仕事をやめようと思っていたと
その時、この子を守ってやらないとと心の中で決めた
そして、泣きながら「気味悪いでしょ?自分でもわかってるんです」と言う
気味悪いなんて誰が言ったんだ。そいつ殺してやる。優を傷つけたやつなんて全員死ねばいい…。
ダメだ!それじゃあ優に嫌われてしまう。
どうすれば…。
などと考えていると「それでも、お金は無いし、髪を切りたくても美容院に行くお金もない」
「ごめんなさい。こんな貧乏人が運命の番で」と言われた
金はあるし美容院なら毎日でも連れててやる。貧乏でもなんでも優と巡り会えたことが嬉しいのに…。なぜ謝るんだ。
それをふんわりと伝えた
「優のこと気味悪いなんて思わん。金ならいくらでもやる。だからその涙を止めてくれ。優の笑顔が見たい」
そして、髪の毛を上げておでこにキスをした
するとびっくりしたのか体をピクっと揺らし、目を見開いた
その仕草、全てが愛おしい…。
すると、「ありがとうございます」と言われた
別に礼を言われることをしていないのだがな…。
優は目を閉じて心地よさそうに俺の腕で眠った
コメント
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ほんとに、白井由紀さんのお話大好きです!これからも、頑張ってください!今回のお話も最高でした!