【続き】
剣道場にレモンの親友、『ミユキ』が花柄のフロシキで包んだ弁当を持ってきた。ミユキはレモンとすごく仲がよく、同じ髪飾りをしたりするくらい仲がいい。多分俺達よりも大事にしている人だろう。
「ありがとう」と無表情のままレモンが花柄のフロシキに包まれた弁当をもらう。多分ミユキと二人だけなら笑顔で笑って受け取るが、俺達の前だからだろうか、、、笑顔を見せるのは恥ずかしくてクール振っているんだろう。そしてミユキと入れ違いにアカバが来る。
「アカバ見参じゃァァァ!!!」と走っていつものようにドアを破壊して来る。でもアカバは俺の可愛い一番弟子、こんなことでは全然キレたりしない。壊れたドアの破片が散らばっているのをレモンが見て、何かブツブツ言いながらドアを素早く直していく。まるで何もなかったかのようにヒビも一切無く綺麗にドアが直った。
「すげぇなレモンは…」本音がでてしまった。でも間違いではない。俺は学年トップクラスの学力があるが、修復作業はあまり得意分野ではない。しかしレモンは勉強もでき、さっきのようにドアを綺麗に直せる頭脳を持っている。おまけに女子からの人気もある。これが俗に言う”頭脳明晰”ってやつかな。…間違ってるとこはあるかもしれないが……。
シライ
「何言ってるの。貴方の方が勉強できるじゃない。」と送れて言う。そういうのではないんだけどな、と思いながら小さく相槌を打つ。
クロノ
「そういえばお前の妹も来年来るんだよな?」そう”俺”の一番のトモダチ、クロノの妹は来年この短針中学校に入学するらしい。
「はい!今日の文化祭に友達と一緒に来てるらしいです!!」クロノが嬉しそうに喋る。そりゃぁそうだよな。妹が同じ学校に来たら休み時間ずっと喋ってられるし、そして”何より”…
「みんな〜!!!!新しい発明品ができたよ〜ん!!!!」剣道顧問のマイ先生だ。他の教師にくらべ若いからそれなりに喋りやすい。何やら今回の発明品は〈人混みかき分け機〉とかいうくだらねぇ発明品らしい。そしてマイ先生が少しソノ発明品をいじりながら俺達に発明品の内容を説明していると、何かの誤作動でクロノをぶってしまった。
結構大きい音がし、それなりにビビった。
「ごめぇぇぇぇ〜ん!!!クロノっち”ぃ〜!!!」と泣きながら謝るマイ先生と苦笑いで何度も良いと言うクロノの姿がなんだか凄く思える。
あいつは何でも許す。殴られた程度でもあいつはだいたい許す。あいつを怒らせるなんてそうそうない。あるとしても”運命”って言葉だけだな
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待て…
なんで俺
禁忌
クロノの運命のこと知ってるんだ…
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…深くは考えないで置こう。”勘”かも知れないしな。
コメント
2件
うわぁぁ!シライさーん!やばーい!最後の意味深の言葉:(っ'ヮ'c):ハワワ 続き待っときます!
おぉ…意味深(?)みたいな感じか… 違かったらすみません💦でも初日に 2つも出すのすごいですね💦尊敬 します…️(๑ˊ꒳ˋ๑)続き楽しみです!