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中原中也の「わが喫煙」と云う詩を元にしていますが 、御本人様には関係ありません 。

若しかしたら … 似た文章が出てくるかもしれない ?

あとは「わが喫煙」の他に、「七銭でバッドを買つて」と云う詩と同じような文章が出るかも ?

探してみてね 。

よければ、見つけたらコメントに 。


⚠︎ STORM BRINGERネタバレ有

因みに、主は旗会フラッグスの一人一人の性格や好きな物などめちゃ曖昧なので、キャラ崩壊があるかもしれません。

ごめんなさい。












中也は目の前の献花を見つめて居た。

その献花は決して古くなく、新しい物である。

それもその筈、何時迄も献花が欠かされる事が無いのだ。


目の前の献花と五つの墓。

墓 _ それは六年前の、五人の仲間の物であった。

暗殺王ヴェルレェヌに殺された仲間達 _ 《旗会フラッグス》の墓。


倫敦ロンドンから少しの期間帰ってきた白瀬に会った時があった。

倫敦ロンドンに行くのを見送った時と同様に、中也は墓参りに行って居た。

六年経った今でも、その位高頻度で行って居るのだ。

線香の匂いから白瀬は察したのか、「線香臭いよ。墓参り?やっぱり仲間想いだね」なんて云われた。




………

「…別に仲間想いなんかじゃねェよ。ビリヤードも、まだ決着付いてなかったから、その続きに誘ってただけだよ」




白瀬は「素直じゃないね、中也は」と云った。




実際、二輪車バイクの礼を云いに云ったと云うのも、ビリヤードの誘いも、嘘ではない。

だが…_




彼奴等は俺が殺したようなものだからな。

その償いだ。




この日の墓参りの前、或る物を思い出して買った物がある。


煙草_バッドを買った。


或る日、こんな会話をしたのだ。







或る日。


ピアノマンがこう云った。


「最近煙草不足でね、何かお勧めは無いかい?」

「バッドがいいぞ。今手元にある。吸うか?」

そう冷血アイスマンが云った。

「へー。バッドねぇ」

「僕も頂戴!」

と、阿呆鳥アルバトロス

そこに広報官リップマンが口を挟んだ。

「私は、現役俳優なのでね。生憎、事務所が喫煙禁止なのだよ。遠慮しとく」

「吸うか訊いてねぇのに断るの止めろ。遠回しに人気俳優自慢すんな」

と、俺は突っ込んだ。


「…中也は?」

「は?」

「齢はまだ十六だが…酒も飲んでいるしな」

外科医ドクが云った。

「そうだね、煙草、吸ってみたら如何だい?」

とピアノマン。


「いや、煙草は、…」


旗会フラッグスたちの圧や、押しに負けて、一本受け取って仕舞った。


この日は、俺の初めて煙草を吸った日となった。








バッド、今ではこの煙草を吸うようになった。

今日は、此奴等の為だけに、暇でもねぇのに、七銭でバッドを買つて、一銭でマッチを買つた。

バッドは一と箱で足りると思つた。

が、此奴等はすぐ使いきっちまうか。


「一本貰うぜ」


そして、俺は煙草に火を付け、一人、煙草を吹かした。

一服一服吹かすのだ。



「また来る」



帰ろうと、立ち上がろうとした時、聞き覚えのある声が聞こえた。



「中也さん?」



…!


「あぁ、お前か、」


_アダム。



「変わんねぇな。お前は。ま、アンドロイドだしな」

「中也さんもあまり変わりませんね。髪の長さや服装は変わっていますが」

笑いながら云う。

「相変わらずですね」

「あァ?どう云う事だァ!?」

ふふ、と笑うアダム。


そうだ。


「そう云えば、何故手前がここに居んだよ」

「当機は彼らを護衛しきれなかったので」

「はっ、此奴等の葬儀中の態度はクソだった癖にな」

アダムは「そうでしたか?」と答える。


矢張り此奴にはつくづく呆れる。


シェリー博士はもっと常識のある奴に改良でもすればいいのにな、と思った。

最高傑作なんだからこれでいいと思って居るだろうが。



するとアダムは墓に何かを置き、「帰りましょう」と云った。

「何を置いたんだ?」

「当機が気に入って居るガムです。此方にもまだありますが、要りますか?」

「いや、いらねぇ」


そうですか、と一言だけ云い、アダムはガムの包み紙を剥がし、口に放り入れた。


数秒ガムを噛んだかと思うと、

ゴク。

呑み込んだ。


矢張り変わらぬその姿に、「ぐえ」と声が出た。

それを聞いたアダムは、「胃の調子でも悪いのですか?」と云う。


……。

もう、何も思わないようにしよう。


「俺は帰る。仕事があるからな」

「当機も、戻ります」


じゃあな。








横浜と云うこの街も、日が暮れ始めた。

店々に灯が付いて、灯が付いて、俺がそれを見ながら歩いてゐると、お前達が声を掛けるのだ。



たった一言。



_ありがとな中也。



俺は一度止まって、「っるせぇよ」と。



まだ仕事がある。

ポートマフィアと云う組織で、“一人の幹部の“人間”として、な。

_邪魔すんなよ。












〜あとがき。〜

(ほぼ雑談)


あの、煙草要素少ないし、内容薄くなった。

こんなつもりじゃなかった……。

ごめんなさい、


ストームブリンガー、長すぎて死にそうだった思い出がある。

でもあれ本当に最高すぎるよな…。

アダムが好きすぎる…笑


ちなみに、バッドと云う煙草は、文豪の人たちに好まれていたそうです。

知らんけど ( 保険 )


そして今のところは煙草シリーズ(?)で、太宰さんは確定であげるのでお楽しみに!

太宰さんのやつも題名は太宰治の作品から持ってきてるから予想してみてねん


それじゃ ~ ぐっどばい

この作品はいかがでしたか?

1,003

コメント

11

ユーザー

ん、?表現凄すぎひん、? さすがユッケ

ユーザー

ところで皆さん 、「わが喫煙」と「七銭でバッドを買つて」見つけましたか ~ ? 見つけられたら凄すぎるッッ!!天才だと思う!!

ユーザー

わーーーー神✨ 取り敢えず結婚しようそうしよう! 表現が美しい……

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