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#ファンタジー
#ざまあ
設楽理沙
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私には実里くんの話している内容がわからない。
歩くんが何を抱えているのか。家族のことを考えて抵抗できないって、なにに抵抗できないの?
聞きたい。けど、実里くんたちは私に話す気はなさそうだ。
きっとそれは私がここで知るべきじゃないんだ。
「けど、実里。どうやって歩と会うの?」
確かに潤の言う通りだ。どうやって歩くんと会うんだろう。私のメール返してくれないのに。
「和葉、みっちゃんと仲良いんだからなんとかしてよ」
「……俺に丸投げすんな」
「なんとかして! できるでしょ」
「……お前なぁ」
なんだかんだ和葉って実里くんにはあんまりキツいこと言わないというか、優しい気がする。
和葉にとっても、実里くんは弟のような存在なのかもしれない。
「俺から泉に頼む。アイツならどうにかできるはずだ」
一瞬場の空気が凍ったけれど、武蔵先輩は私たちの反応なんてお構いなしといった様子で泉くんに電話をかけて事情を話した。
そして、明日泉くんと私が歩くんの家に行くことになった。