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「?」
花子さんが落としたのかな…
キラキラ
「花子さんこれなーに?」
「それは縁結びの…」
「縁結び?」
「ヤシロそれはダメ」
ビク
「あ…」
「返して」
ユギとこれで結ばれるならいい!!
返さない!!
「あ━━━━━━━━━━!!!」
「んふふ〜ふん!!(説明して!!)」
「わ わかったわかった それは人魚の鱗 同じ人魚から取れた鱗を飲んだ者同士は、恐ろしい呪いを受ける代わりに 非常に強力な縁で結ばれ」
ごっくん
「ヤシロ━━━━!!! 俺飲むなって…呪われるって…」
オロオロ
「いい」
「え?」
「源先輩と両想いに れるなら呪われてもいいっ!何よ
道具持ってるんじゃない 花子さんの嘘つき!!」
ごめんユギ…酷言い方して…ユギと両想いになるためだから!!
…
「っ…」
タッ
「…」
ピキパキ
「え 何?これ…」
呪いの効果??
私は、怪異だったし試したことなかったからどんな呪なのか知りたい!
ブワッ
「いや…っ!」
ゴポ…
「みーつけた」
「これは 水?」
ゴポゴポ
「危ない危ない あとちょっとで干からびるとこだったよ」
「息ができる…花子さん?」
ヤシロのために色々用意したんだぜー 気に入ってもらえるとうれしーな」
「これなに …? 私どうなっちゃったの?」
「じゃじゃーん!」
「ええ━━━━━━!!? なんで魚類!?」
「喜んでる喜んでる」
「違う!」
「言っただろ 代償が伴うってヤシロは人魚の呪いを受けたんだよ」
「それで私 魚に?」
「魚は人魚の眷属(けんぞく)だからね」
そういうことか…
だから魚になったのね。
そこまで頭が回らなかった。
「もし誰かに飲ませていれば呪いは二人に分散されて薄まるからカンペキにお魚にはならなかっただろーね」
「…」
「多少 魚っぽくはなるけど」
「うっ…」
「人魚の鱗は口にした者に呪を授けるだけのもの ただ同じ呪いを受けた者同士は特別な縁で縛られるから縁結びたなんて言われてる 使わなかったんだね なんで?」
「私は先輩のことが好きでもなんでもない ただ利用しようとしているだけだと気づいたから 花子さんの言った通り、両想いになれるなら誰でも良かったの それが私のほんとの願いだったんだね…最低」
適当な嘘を考えて、ユギと結ばれるために飲まなかっただけだけど…
「でも 君はコレをセンパイには使わなかった
だからまだ願いを叶えてあげられる 人間に戻りたい?」
なにするつもり??私は、ユギと結びたいの…
でも、戻らなきゃ何も始まらない。
「願うなら叶えよう もちろん代償はもらうけど」
「だ 代償って…?」
ユギ、何か企んでる…?
「さあ?でも最低限の日常生活は送らせてあげる。
どーする?」
「…も 戻る 戻りたいっ!お願い花子さん人間に戻して!!」
ぱちゃぱちゃ
ユギとは結ばれなくても人間で居られてユギと話せられれば…
ピン
「言ったね?じゃあ」
ぱし
「お代はカラダで払ってもらうよ」
ごくん
ガタン
ゴンッ
バシャー
ドサー
こん
「え」
ユギが…飲んだの…?え?結ばれた……?やった!!
「彼岸と此岸の境を超えて俺達の縁は結ばれた
君が受ける呪いは俺が最低限に抑えてあげる 代わりに貰うよ君の…労働力」
「は?」
「いやあ 良かった 良かったちょーど 欲しかったんだよニンゲンの助手 やらしー意味だと思った?」
ぎく
「ヤシロのエロ大根」
ドゴ
ウッ
酷いこと言ってくるけど…
ユギと縁が結ばれたなんて…嬉しい。
このまま、一生結ばれてますように…
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